2009年7月アーカイブ

 

長崎県佐世保市、新井智博さんの言葉です。

新井さんは、スペインで暮らし始めた当初、スーパーでのレジの行列に驚いたそうです。行列のできる原因が、レジ係とお客の長い世間話にあると知って、我慢できなかったと語っています。「ただ単なる時間の無駄」と感じられたからです。

しかし、「スペインでの生活に慣れてしまうと、レジでの待ち時間は気にならなくなっていた」のです。

理由は、レジ係とのおしゃべりを楽しめるようになったからだそうです。

日本に帰国してからというもの、時間の効率化だけに奔走している人々の姿に、かえって違和感を覚えると言います。

新井さんに指摘されて考えてみると、われわれ日本人は、人生の時間のほとんどすべてを、達成のために使ってしまっているように思えてきました。

「達成すること」と、「楽しむこと」のバランスこそ、人生を豊かにする秘訣なのではないでしょうか。

こんな気がしてなりません。

 

 (新井さんは田村仁文章塾の研修生です。研修課題作文の中から、ご本人の承諾を得て引用しました)

 

 

 

 

龍拡散社長の藤井隆太さんが、師匠のフルート奏者、クリスチャン・ラルデ氏から練習法について指摘された言葉です。

藤井さんが、レッスンを受けるためフランスに留学していたときのことです。

 

短所を直すのがいいのか、それとも、長所を伸ばすのがいいのか、結果をみれば一目瞭然です。

たとえ自分の短所を補えたとしても、マイナスがせいぜいゼロになる程度です。

では、長所はどうでしょうか。

長所だけに着目して褒めて伸ばす試みは、やる気をアップさせ、将来の希望にもつながります。

短所には触れずに、長所だけを見つめていれば、能力の総和が大きく成長する可能性を秘めています。

ただ、短所を直すことと、行いを正すことは別物です。

短所には触れない、しかし、間違った行いを正してあげなければ、本人はその行動が容認されたと勘違いしてしまいます。

藤井さんの言葉を紹介しましょう。

「最初のうち試験は散々な結果だったが、良い点を伸ばすことに力を注ぎ、帰国間際には「リュウタ、変わったよ」と褒めてもらえた」

私自身、自分の良さをどのくらい引き出せるかどうか分かりませんが、少なくても短所を直す虚しい努力は放棄しよう、と今日誓ったのです。

 

                         (日本経済新聞、平成21年7月28日、コラム「交遊抄」より引用)

 

 

 

 

 

 

 

松下幸之助さんの書籍を再読していたら、この言葉にであいました。

さらに、「うまくいかないのは運でもなんでもない。経営の進め方が当を得ていないからだ」と、一刀両断に切り捨てています。

これらの言葉をかみしめつつ、少し考えてしまいました。

成功するまで、10年、20年とかかる研究もあります。

例えば、エジソンは白熱電灯のフィラメント素材に竹が適切であるとの仮説を立て、1200種類もの竹を探してやっと京都の孟宗竹にたどりついたのです。

この間の努力は、けっして無駄ではなかったわけです。

さらに、企業が成長すれば扱う商品の数も加速度的に増えていきます。

これらのすべてに成功し、すべての商品で利益を出すのは、不可能なことに思えます。

しかし、10年、20年と利益が出なければ、企業は成り立っていきそうもありません。

そう考えてみて、いま、僣越(せんえつ)ながら松下幸之助さんに質問することができたら、次のような答えが返ってくるのではないか、と勝手に想像してみたのです。

「研究や商品開発には試行錯誤が必要ですし、それが成功のためのプロセスでもあるわけですが、経営に試行錯誤があってはならないのです。経営は、国家にしても、企業にしても、当を得た計画にもとづいて行わなければなりません」

いかがでしょうか。

もっと適切な答えをお持ちの方がおられましたら、ぜひ、投稿していただきたいのです。

 

                    (「松下幸之助 夢を育てる」日経ビジネス人文庫、36ページから引用)

 

 

 

 

 

宮里藍さん、米ゴルフツアー初制覇、おめでとうございます!

昨日の夕刊を今朝読んでいたら、宮里選手に、コーチのピア・ニールソン氏がアドバイスしたというこの言葉にであいました。

「必要な努力なしに結果だけを求めるのは甘えた人間の特徴である」とは、心理学者、加藤諦三氏の主張です。

競っている者は、どうしても早急な結果を求めがちです。

ところで、競っている者とは、どのような人を指すのでしょうか。

スポーツ選手だけではありません。

わが国では、生まれてからわずかな間を除けば、ほとんどすべての人が競争状態に置かれている、と言っても過言ではないように思います。

「すぐに結果を求めるのは」日本全土を覆っている国民的な現象なのでしょうか。

しかしピア・ニールソン氏は、すぐに結果を求めるとうまくいかない、とアドバイスしているのです。

さらに、「54ビジョン」として、次の言葉を残しています。

「自分が支配可能なことと、支配できないこととを見極め、支配可能なことにエネルギーを使うことである。それが目標達成の最短手段だといえる」

「スコアはあくまでも結果であって、自分で支配できないのである。
私たちは、自分で支配できる要素をないがしろにしているのではないだろうか」

 

                                   (朝日新聞、平成21年7月27日夕刊より引用)

 

 

 

 

複写機大手のリコー社長、桜井正光さん(現会長)の言葉です。

最近、売れ行きのいい商品を考えると、桜井さんの言葉が見えてきます。

ハイブリットカー、わけあり商品(不揃い、キズなどで激安の商品)、ガソリンスタンド・レンタカー、ご当地美少女図鑑など、「過去に例がない」アイデア商品が並んでいます。

歴史的に見ても、経済を牽引してきたのは、化学繊維であり、自動車、テレビ、インターネットであり、携帯電話だったのです。

これらは、すべて、「過去に例がない」商品でした。

と考えると、大きな勝機は常に、過去に例がないことから生まれる、と考えてもいいように思います。

日本人はオリジナルな発明が苦手、と思っているとしたら、それはとんでもない間違いです。

インスタント・ラーメンや青色発光ダイオードばかりではなく、テレビ、乾電池、自動織機、胃カメラ、光ファイバーなど、日本人の発明によるものがたくさんあります。

桜井さんの言葉、もう少し長くご紹介いたします。

「これからは過去に例がないことをやるほかない。だから、前例がないと言って引き返すことはできない。やってみて可能性がないと分かったらやめる。行動と同様、やめる勇気も重要になります」

 

   (スクラップ整理の続編です。日本経済新聞、平成14年1月15日夕刊、コラム「人間発見」より引用)

 

 

 

 

元NHKアナウンサーで現LLP「ことばの杜」代表、山根基世さんの言葉です。

リーダーには、理念を伝え、進むべき方向を明示して、メンバーをやる気にさせる大切な仕事があります。

これらの仕事をまっとうするために、「よそから借りてきた言葉ではなく、自分の心から出たことばで語ってください」と、山根さんはアドバイスしています。

大企業の社長や行政の幹部、また著名な政治家などが、メモを読みながらテレビに映っている姿をよく見かけます。

ひごろの勉強不足や、熱意の欠如を物語っているのではないかと、つい最近まで考えていました。

しかし、この私の考えは、どうやら正解ではなかったようです。

この2ヶ月ほど、私は自分の会社で行っているトレーニングを受けています。

「話し言葉研修」の「セルフブランディングスキル」トレーニングです。

講師から、「ビデオカメラを向けられ強いライトを浴びると、自分の言葉ではなくなってしまう」と指摘されました。

つまり、「大勢の場になると、自分の言葉で話せなくなってしまう」現象が起きるのです。

まさに、トレーニング不足です。

それからというもの、若い女性講師2名に指導されながら、少しずつ、「どんな場所、どんな雰囲気」でも、「自分の言葉で話せる」ように、トレーニングを続ける覚悟を決めたのです。

山根さんのアドバイスを実践するにはトレーニングあるのみ、と私は考えを変えたのです。

 

                        (日本経済新聞、平成21年7月21日朝刊、広告特集より引用)

 

 

 

 

作家でフリージャーナリスト、亀山早苗さんの言葉です。

多くの人々に囲まれているときほど、孤独を感じるといいます。

周囲に多くの人がいると、その人達といかに心が通っていないのかが、分かるからなのです。

人と人との「低温関係」(亀山早苗著、WAVE出版)は、「評価されたくない」、「傷つきたくない」ために起こる現象なのだと、亀山さんは主張しています。

「その結果、表面的には仲が良く見えながら、実は親を恨んでいる子供が増え」、さらに、「家庭という形を保つためには、お互い干渉しないのがいちばん」と割り切ろうとしている夫婦が多いと指摘します。

しかし、内心では、心を通わせたいと願っているのです。

「世代を問わず、だれもどこか寂しくて満たされていない。現代人の心の病」を解消するには、どのような方法があるのでしょうか。

「まずは近しい人に、自分の本音をさらして、あらゆる人間関係を再構築していくしかない」し、「これは、自分自身を再構築することでもある」と説いているのです。

考えてみれば、われわれは安易な道に逃げ込んで、深い人間関係の構築を避けていたのです。それが、結果として孤独につながっているのであれば、亀山さんの主張どおり、改善すべきは、まず自分自身の行動なのだと思えてきます。

 

                          (日本経済新聞、平成20年12月2日夕刊のコラムから引用)

 

 

 

人間は独りでは生きていけないのです。しかし、日頃、そんなことには、おかまいなく暮らし続けているように思います。

こんななかで、いかに多くの人々に支えられて生きているのかを知らしめてくれるのが、四国巡礼の旅、お遍路だといいいます。

「お接待」という独特の風習があります。

お遍路さんを支える、その「無償の行為」がすごいのです。

ジャーナリスト、辰濃和男さんの言葉です。

「やくざをしていたという若い男性がいました。足を洗った後、野宿しながら四国を歩き、のめり込んだ。人を地獄に突き落とすことをやってきた男に、なぜ四国の人は情をかけてくれるのか。呼び止め、夕食をごちそうしてくれる。風呂に入れてくれる。「最初はありがたいと思いながら、むしろつらかった」と言っていました」

心から人を支えることが、いかに人の心を動かすのか、辰濃さんは熱く語っています。

「お遍路の終着駅である香川県の大窪寺では、般若心経を唱えながら泣き声になる人が多い。いかに土地の人々の接待に支えられたかを語る。「独りで歩いたのではない、支えられて歩いたのだと思うと涙が止まらない」と。」

 

                        (朝日新聞、平成19年9月12日朝刊「人生の贈りもの」より引用)

 

 

 

 

 

 

  

平成5年(1993年)、青色発光ダイオードの実用製品化に世界で初めて成功した中村修二さんの言葉です。

中村さんは、徳島県の小さな会社に、年360日出社し、たった一人で研究を続けた結果、この世界的な発明を成し遂げたのです。

みんなが反対するアイデアに、ここまで固執できたのは、なぜでしょうか。

ある言葉を思い出しました。

「大切なのは、尋常ならざる才能ではない、尋常ならざる情熱なのだ」

中村さんを支えていたのは、必ず成功させるという信念、そして、その信念を支える情熱なのではないでしょうか。

中村さんの論文は、他の研究者にたくさん引用されていますが、ご本人は、他人の論文を読まないのだそうです。

その理由を次のように語っています。

「読めばどうしてもまねをする。自分の頭でじっくりものごとの本質を考えることが大切だ」

どのようにしたら、これほどの信念と情熱に近づくことができるのか、少し考えてみたくなりました。

 

 

 

 

 

アインシュタインの言葉です。

この言葉にであって、ある心理学者の考えを思い出しました。

「自責というのは、自分を責めることで免罪を求めている」

自分を責めることが免罪につながるのかどうかは別として、自分を責めても一向に事態が改善されないことだけは確かです。

私は過去の失敗をふと思い出して、自責の念にとらわれることが、かつて、そうとう多かったように思います。しかし、いくら自分を責めてみても何も変わらないのです。

「自責」という心の回路が働いたら、「私は間違った感情に陥っているのだ」と認識することが、まず大切です。

そして、そんな自分をまるごと受け入れられたとき人生が変わるように思えます。

アインシュタインは、このへんの事情をユーモアを込めて述べてくれたのです。

物理学の天才は、ユーモアでも天才だったようですね。

 

 

 

 

 

 

 

最近、「3つの原則」とか、「5つの条件」といったビジネス書をよく見かけます。なんとなく違和感を抱いていました。

しかしながら、鹿島アントラーズ、オリベイラ監督が語ったというこの言葉が、私の違和感を解消してくれるような気がしています。

オリベイラ監督のキーワードは、「柔軟性」です。

「どんなサッカーがしたいという理想は持っているが、そこに選手をはめこんでも失敗する。戦力の特徴に合わせて目指すサッカーを考える」

原則や基本があるのはいい。しかし、実戦に合わせて柔軟に変化させてこそ、勝てるチームになれる、との言葉には、いままでにない説得力を感じます。

このオリベラ監督の言葉を、私の人生にあてはめるとどのようになるのか、これからじっくり考えてみたくなりました。

 

                       (日本経済新聞、平成21年7月15日夕刊、「駆ける魂」より引用)

 

 

 

 

昨日の日経、「交遊抄」の続編、カイゲン社長、岩塚英文氏の言葉です。

私はコピーライターであり、文章塾を運営しておりますので、できるだけ「単純明快」な文章が書けるようにトレーニングを続けています。

日本人は、もともと単純明快な言葉が苦手なのだ。私はつねづね、こんな考えを持っていました。

原因は、婉曲に伝えることがよいとされた日本の文化に根ざしているのだ、と思ってきました。しかしながら、最近この考えを改める必要があるのではないか、と考え始めたのです。

日本各地で選挙が行われ、総選挙も間近ということで、政治家の方の発言があちこちから聞こえてきます。政治家が疑惑を持たれたとき、婉曲な言葉を使うのは理解できます。しかし、政策を語る言葉まで、単純明快でないことが多いのは、なぜだろうと考えたのです。

国政をあずかる政治家が、「秀でた人」でないのではなく、ただ単なるトレーニング不足なのではないか、と思い至りました。

仕事上、海外で外国人との打合せの機会が多かった経験から言いますと、「単純明快な言葉」で語る側面については、残念ながら、日本人は圧倒的に下手だと言わざるを得ないのです。

コミュニケーション力は、政治力ばかりではなく、ビジネス力の中核をなす能力でもあります。そう考えると、岩塚英文氏の言葉がいっそう重みを増して迫ってきます。

 

 

 

 

 

 

今日の日経朝刊のコラム、「交遊抄」(カイゲン社長岩塚英文氏)で、であった言葉です。

頭のなかで考えるだけなら簡単ですが、実行するとなると、ためらってしまうことが多いものです。ただし、始めなければ、絶対に成就しないことだけは確かです。

私の周囲で成功している人、あるいは、大いなる業績をあげた著名人に共通するのは、これと思ったことは、即座に着手するスピードと熱意がある点です。

始めることが多ければ多いほど、失敗の数も成功の数も増えるように思います。

99%の失敗のうえにある1%の成就を手に入れるためには、試行錯誤の回数も膨大でなければならないように思います。そのためには、「まず始めること」こそが、極めて大切なことのように思えてきました。

 

(タイトルは岩塚英文氏のご紹介による、国立ガンセンター名誉院長、市川平三郎氏の言葉です。)

 

 

 

 

 

 

本日の日本経済新聞朝刊のコラム「春秋」は、次のような書き出しです。

「スポーツジャーナリストの二宮清純さんによれば、選手に一番印象に残っている言葉を聞くと、例外なく調子の悪いときかけてもらった言葉を挙げるという」

レッドソックスの松坂大輔投手が、故障者リストに入り調整中です。

気温32度、高湿度のなか、球団から渡されたメニューに独自の自主トレーニングを追加して、「高校時代を思い出した。暑いのは大丈夫」とがんばっている姿をニュースは伝えています。

昨年の飛ぶ鳥を落とす勢いから、一転して、今年前半戦で「最も期待を裏切った投手」に選ばれてしまったのです。

松坂選手のような天才であれば、自らこの窮地を抜け出すことが、きっとできるように思えます。しかし、われわれ一般人には、なかなか難しい面もあるのではないでしょうか。

であれば、せめて、どん底に陥っている人に、勇気を与えられる言葉をかけてあげたいものです。

状況によっては、話をじっくり聞いてあげるだけでもいいのかもしれません。あるいは、日経のコラムにもあるように、二宮氏が気に入ったと言っている言葉、「さあ、一緒にお茶でも飲もう」と、さりげなく声をかけてあげるのがいいのかもしれません。

しかし、よく考えてみると、落ち込んでいる人に適切な言葉をかけてあげることほど、難しく、しかも大切なことはないように思えます。私自身、そのような言葉で救われたことを思い出してみると、ありがたさが身に染みて分かってきます。

 

 

 

 

 

昨日、「愛と干渉は、似て非なるもの」を、ご紹介しました。

今日は、愛情あふれる言葉を取り上げたいと思います。

米国で同時多発テロが発生したとき、携帯電話で最後のメッセージを残した方がたくさんいたのです。

タイトルの言葉もそのひとつです。

このように、愛は決して相手を拘束せず、相手の自由と自主性を大切にするのです。ここには、干渉の入り込む余地がありません。

全文をご紹介しましょう。

「娘を頼む。きみが人生でどんな決断をしようと、とにかく幸福でいてほしい。ぼくはきみの決断を何であれ尊重する」

 

           (スクラップ整理の続編です。朝日新聞、平成13年9月30日朝刊「天声人語」より引用)

 

 

 

 

干渉を愛と勘違いしている人は、少なくないように思います。

私もかつて、そのひとりでした。

「あなたのためを思って言ってるんだから」。この言葉は、ほとんどのケースで他人を自分の思いどおりに操作する手段のようです。

では、愛なのか、干渉なのかを見分けるには、どうしたらいいのでしょうか。

その言葉が、相手をコントロールして自分の気持ちを押し通すためのものなのか、それとも、あくまでも相手の幸福を願ってのことなのかを見極めればいいのです。

さらに、賢人たちが言っているように、愛があれば、相手を見守って時期がくるのを待つこともできますが、干渉を好む人は、せっかちなものです。

愛は、相手の言葉を大切にし、相手の気持ちを大切にし、そして相手自身を大切にすることですから。

 

メモ整理の続編です。

残念ながら、誰の言葉なのかがメモから抜け落ちていました。情報をお持ちの方がおられましたら、ぜひ投稿してください。

なお、6月8日にご紹介しました「他人の幸福をうらやんではいけない。なぜなら、あなたは彼の密かな悲しみをしらないから」は、ダンデミスの言葉であることが分かりました。

この情報は、インターリンク社長の横山正氏よりいただきました。

さらに、横山正氏のブログ6月18日付で、ご紹介いただいております。

ありがとうございました。 

 

 

 

 

堀場製作所創業者、堀場雅夫氏の言葉です。

堀場氏の破天荒な発言が好きですが、とくにこの言葉は心に響きます。

志(こころざし)が高くないと、ときに「現実が志を超えてしまう」ことがあります。

そんな志の低い人にいい仕事ができるわけがない、と氏は主張するのです。

具体的には、1億円の売上目標を達成したからと言って、大喜びしているようではダメだということです。

「志が低過ぎたことを反省すべき」なのです。

 

大きな夢を持ち続け、夢を語り、そして夢を実現していく。

これこそ、ビジネスマンの、そして、将来を担う若者のあるべき姿なのかもしれません。

私は、20年ほど前に、香港、台湾、韓国に何度か続けて出張したことがあります。

そのとき、いっしょに仕事をしてくれた現地の青年たちに、同じ質問をしてみたのです。

「将来の夢を教えてくれませんか」

彼らは、ほとんど例外なく大きな夢を、熱く語ってくれました。

「この情熱に、日本の青年たちは、果たして太刀打ちできるのであろうか」

ふと、そんな疑問がよぎった記憶があります。

ぜひ、日本の若者たちにも、堀場雅夫氏の言葉をかみしめてほしいものです。

 

もう少し詳しく氏の言葉を紹介しましょう。

「まず最初に志ありき。高望み、おおいにけっこう「Boys be ambitiois」である」

 

                (「仕事ができる人できない人」堀場雅夫氏著、三笠書房刊より引用」)

 

 

 

 

 

フィギュアスケート、安藤美姫さんの言葉です。

昨日の日本経済新聞、夕刊のコラム、「駆ける魂」から引用しました。

 

自分のいい面だけを見せて、悪い面は隠してしまう。

私にも大いに経験がありますが、このような行動を続けていると、「ほんとうの自分は誰からも好かれない」、さらには、「自分で自分が好きになれない」と思い込むようになってしまいます。

そんななかで、安藤選手のこの言葉は、とても爽やかに響きます。

安藤美姫さんは、トリノ五輪代表に選ばれて、結果はさんざんの15位。

いままで自分を取り囲んでいた人間達が、潮が引いていくようにいなくなった、と言います。

「感情むき出しで、気分次第の性格に好意的でない声があっても、それが私、と言えるのは、挫折体験のなかで腰が座ったからなのだろう」、とコラムは伝えています。

大きな挫折や失敗をさせないようにする親が多いようですが、このような体験こそが、人を育て人生を豊かにする、と賢人達の言葉にもあるのです。

潮が引いていくようにいなくなるなかでも、「分かる人は自分を分かってくれる。本当に大切なものは、失っていないと、気付いた」と安藤さんは言います。

本当に大切なものを失っていなかったのは、安藤さんが自分を包み隠さずに行動していた結果、安藤さんの真の姿を好ましく思ってくれた人だけが残ったからではないでしょうか。

本物と偽物を区別できる眼力も備わり、これから選手として、さらに人間として、どのように大きくなっていくのか、安藤美姫さんの今後がとても楽しみです。

 

 

 

 

ピースマインド臨床心理士、西村もゆ子氏の言葉です。

私は、本音で話し合える人、何でも相談できる人がいる方は、それだけで幸せではないかと、いつも思うのです。

10年、20年と親交のある友人は、何人かおりますが、何でも相談できるかと問われると、ちょっと自信がなくなってしまいます。

しかし、そんな私にも、稀ではありますが、「えっ、そんなことまで」と感じるような相談をしてくれる人がいます。

相談された私にとってみれば、「そこまで信頼してくれているのか」と、頼られたことがとても嬉しく感じられ、それこそ全力投球でボールを投げ返すべく、時間と労力を惜しまず割くことが多いのです。

ほとんどのケースで、相談された方は悪い気はしないものです。本気で傾聴し、本気で考えてくれるはずです。

西村氏の言葉、もう少し詳しくご紹介いたしましょう。

「新しい職場にうまく適応できず、自信を失い孤独感を強く感じてしまうことがある。そんな時は臆せず誰かに相談してみよう。そうすることで自分も周囲も変化できる」

 

               (スクラップ整理の続編です。日本経済新聞、平成20年10月1日夕刊より引用)

 

 

 

臨床心理学者、河合隼雄氏の言葉(「人生学」ことはじめ、講談社刊より引用)

書架整理の続編です。

 

確かに、日本人は、周囲と同調すること、言われなくても察することを、半ば強要されてきた歴史をもっています。

河合隼雄氏が指摘するとおり、現代人は、このような人間関係をわずらわしいこととして解消してきたのです。

しかし、欧米人のように、たとえば家族間で電話や手紙のやりとりを頻繁にするという習慣はないのです。

さらに、自分の意見をはっきり述べ、相手の意見をじっくり傾聴する習慣も育っていません。

これらの実態のなかで、「わずらわしくなくて、温かい」人間関係をいかにつくっていくかが、大きな課題に思えてきます。

「今でも幼稚園なんかに行って見てると、保母さんが絵本開いて読んでくれたりするのを、子どもたちはものすごく喜ぶ。(中略)先生が読んでくれるということによって、そこに人間関係が入る」

氏のこんな指摘が、解決のヒントになりそうに思えてきます。 

 

 

 

 

米国の著名なストレス・コンサルタント、リチャード・カールソン氏の言葉。

書架を整理していたら、彼の著書「小さいことにくよくよするな!」(サンマーク出版)にであいました。

日本でも、10年ほど前にベストセラーになった、この本の一節です。

 

考えてみると、思いどおりにいかない人生を、思いどおりにしようとすることが、ほとんどすべての戦いや苦しみの発端のように感じます。

そう分かっていても、思いどおりにしたいのが人情。

私も毎日のように、人情に流されそうになってしまいます。

しかし、確かに、リチャード・カールソン氏が言うように、「いくらやってもうまくいかないことは人生につきものだ。この基本線に刃向かおうとすると、人生の大半を戦って過ごすことになる」ようです。

では、どのようにしたらいいのでしょうか。

氏は、その答えも用意してくれています。

「自分の信念のために戦うべきときもある。しかし多くの人は取るに足りないことをめぐって戦い、人生を「つまらない戦いの連続」にしてしまう。そうなると人生は欲求不満のかたまりになり、本当に大切なことを見失う」

ほんとうに大切なことを見失ったまま、欲求不満に陥ってしまうのだとしたら、これほど、もったいない人生もないのではないでしょうか。

心して、氏の言葉をかみしめたいと思っています。

 

 

 

 

 

ネットでであった、発明王、トーマス・エジソンの言葉です。

「いよいよこれからだというのに」との発言に驚かされました。

ここが、彼の真髄だったような気がします。

「これ以上アイデアを考えるのは不可能だというところまで」行きつけば、そこで諦めて、他のアイデアを考えた方が効率的と思うのが、普通ではないでしょうか。

しかし、エジソンはそう考えなかったのです。

絶対に乗り越えられそうもない壁にぶちあたったときからアイデア開発が始まる、と考えていたのだろうと想像します。

このような思考回路、行動がとれるかどうかで、到達できるかどうかが決まるのだとしたら、これこそ、大天才エジソンに大いに見習うべきことなのかもしれません。

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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