長崎県佐世保市、新井智博さんの言葉です。
新井さんは、スペインで暮らし始めた当初、スーパーでのレジの行列に驚いたそうです。行列のできる原因が、レジ係とお客の長い世間話にあると知って、我慢できなかったと語っています。「ただ単なる時間の無駄」と感じられたからです。
しかし、「スペインでの生活に慣れてしまうと、レジでの待ち時間は気にならなくなっていた」のです。
理由は、レジ係とのおしゃべりを楽しめるようになったからだそうです。
日本に帰国してからというもの、時間の効率化だけに奔走している人々の姿に、かえって違和感を覚えると言います。
新井さんに指摘されて考えてみると、われわれ日本人は、人生の時間のほとんどすべてを、達成のために使ってしまっているように思えてきました。
「達成すること」と、「楽しむこと」のバランスこそ、人生を豊かにする秘訣なのではないでしょうか。
こんな気がしてなりません。
(新井さんは田村仁文章塾の研修生です。研修課題作文の中から、ご本人の承諾を得て引用しました)

