ヒマラヤ登山を計画中の会社員、金優佳さんの言葉です。
金さんは、ヒマラヤ行きのトレーニングとして企画された富士登山に参加。「少し先に進むと次に到達すべき目標が見え、また進むと・・・という繰り返しの末に山頂に着いたことが、人生に重なって見えた」と語っています。
この言葉にであって、思い出したことがあります。
「何もする気がしない」と、引きこもっている患者に与えた医師の言葉です。医師は、「あなたができることを探しましょう」と、次のように質問したというのです。
「一日に一回だけ、自分が使ったスリッパをきちんと揃えることはできますか?」
患者は数日後来院し、「もう少し難しいことでもできそうです」と医師に訴えたのです。
医師は、それではと、毎回少しずつ難易度の高い行動を示し、「できますか?」と質問してから、実行してもらったのです。患者は、次第に散歩や買い物までできるようになり、気がついてみると引きこもりから抜け出していたのです。
(朝日新聞、平成21年8月29日夕刊のコラムから引用)

