2009年9月アーカイブ

 

作家、山本有三さんの小説「路傍の石」で語られた言葉です。

この言葉にであって、自分の一生をほんとうに生かすとはどういうことなのか、考えさせられました。

「たった一度しかない一生」は、誰の人生にも言えることです。しかし、どのように生きれば、自分をほんとうに生かすことになるのかは、人それぞれのように思えます。

私の知人に、「何となく生きるのが好きなんだよな」と言ってはばからない人がいました。一方で、人生行動しかないかのように馬車馬顔負けに突っ走っている人もいます。

そう考えると、自分をほんとうに生かした人生は、その人なりに見つける他はないのではないか、と思えるのです。

山本さんのこの言葉、私にとっては、違う側面から人生を考え直してみるきっかけになったようです。  

 

 

 

精神科医、斎藤茂太さんの言葉です。

 

悩みを紙に書き出してみる。

この方法は、悩みごとの効果的な解決法として知られています。

書く行為にカウンセリング効果があるのと同時に、悩みごとを客観視できるため、解決につながるようです。

茂太さんの言葉、もう少し紹介しましょう。

「書いているうちに、だいぶ気持ちがすっきりしてくる」

「悩みの解決法まで考えて書き出していけば、もっと頭が整理される」

「私は、腹の立つことを書きなぐっては段ボールにポイと入れる方法をとっている。これもなかなかすっきりする」

 

       (斎藤茂太著「気持ちの整理 不思議なくらい前向きになる94のヒント」三笠書房刊より引用)

 

 

 

 

 

日本ユング派心理学の第一人者といわれる河合隼雄さんの言葉です。

幸福になりたくない人がいるとは思えません。しかし、幸福が人生の目的なのか、結果なのか、プロセス(過程)なのかは判然とし難いように感じます。

河合さんの言葉を、もう少し紹介しましょう。

「他人の「幸福」のために何らかの断念を行ったという人は、あんがいにある。それは時に美談にさえなる」

「正しい答えなどはない。各人は己の器量と相談しながら、自分の生き方を創造してゆくより仕方がない。「幸福」は大切なことながら、人生の究極の目的とするのはどうかと思う、というところだろう」

「覚悟もなしに自分のやりたいことをやって、「幸福」が手に入らぬと嘆いている人は、「全面降伏」の人生となろう」

 

                                (河合隼雄著「こころの処方箋」新潮社刊より引用)

 

 

 

 

 

米国のストレス・コンサルタント、リチャード・カールソンさんの言葉です。

プロセス(過程)が大切なのであって、結果は後からついてくるもの、プロセスを楽しめればそれでよしとするべし、とはよく聞く言葉です。しかし、そうは言っても、やはり結果を期待するのが人間の常ではないでしょうか。

その辺の事情について、カールソンさんは、次のように述べています。

「「執着しないこと」を「気にしないこと」と勘違いしている。じつは、この二つはまったく異なる概念だ」

「執着しないとは、「自分にできることはすべて全力でやった。もしも結果が思わしくなくても、それはそれでもよしとする」態度だ」

「何がなんでもこうでなければならないと前もって決めた結果にしがみつくと、努力をしている最中はもちろん、全力を尽くしたあとも、万が一残念な結果に終わったあとも、多大なエネルギーを消費する」

 

            (リチャード・カールソン著「お金のことでくよくよするな!」サンマーク出版刊より引用)

 

 

 

 

経営学者、ピーター・ドラッカーの言葉です。 

優れている人は、熱意があり才能が豊かなので、挑戦をためらわないのです。その結果として、多くの失敗も経験するのです。

この辺の事情について、(株)ニュービジネスコンサルタント代表の梶谷通稔(かじたにみちとし)さんは、次のように述べています。

「『人間は、優れているほど、多くの間違いを犯すものである。優れているほど、多くの新しい事を行おうとするからである。(ピーター・ドラッカー)』の通り、事業活動の原動力となっている企業リーダー達は、成功している人ほど、その過程で思い通りにはいかず、多くの失敗もしており、万事休す寸前という状況も一度ならず味わっている(後略)」

 

                               (梶谷通稔著「すべてが師」日本アイ・ビー・エム発行より引用)

 

 

 

 

モスバーガー創業者、櫻田 慧(さくらださとし)さんの言葉です。

アントレプレナー(起業家)に向けての言葉ですが、ビジネスマンを含め一般の方にも当てはまるように思えます。

現代は、ほとんどの物がすぐ手に入る時代です。われわれは、ともすると「成功」すらすぐ手に入ると思い込みがちなのかも知れません。

櫻田さんの言葉を、もう少し長く紹介いたします。

「簡単に成功などしませんよ。でも、ベンチャーを目指す人は夢を見続けることをやめてはだめ。ばかみたいな情熱を持ち続けることです」

 

                (スクラップ整理の続編です。日本経済新聞、平成8年2月9日夕刊より引用)

 

 

 

 

元英国首相、マーガレット・サッチャーさんの言葉です。

この問いを心に抱いて活動し続けたサッチャーさんは、政治家の鑑(かがみ)と呼ぶにふさわしい方ですね。

サッチャーさんの言葉を、さらに紹介いたします。

「まだ生きている政治家が正当に望める最善の墓碑銘とは何だろう」、「そもそも人間が人生で達成できる最高のものとは何かを問うことから始めなくてはならない」、「我々の勝利も悲劇もつかの間のことだが、我々が自分個人の人生で達成できる最大のことは、子供たちにより良い未来を残してあげることである」

 

              (スクラップ整理の続編です。日本経済新聞、平成7年7月31日、朝刊より引用)

 

 

 

 

心理学者、加藤諦三さんの言葉です。

この言葉にであって、しばし考えこんでしまいました。まさに、そのとおりだと思ったからです。

ところで、空しさを根本的に解消する方法はあるのでしょうか。人との真の絆を深めるには、どのようにしたらいいのでしょうか。

加藤さんの次の言葉が、ひとつのヒントのように思えます。

「心の中に葛藤をもつ者は、なかなか相手を自由にできない。どうしても相手を操作しようとしてしまう」、「支配的な人は、相手の要求のうち自分の要求に合致したもののみを認知する」

 

               (アラン・L・マクギニス著、加藤諦三訳「フレンドシップ」訳者あとがき、より引用)

 

 

 

 

 

 

元サムスン電子社長、陳大済さんの言葉です。

陳さんは、当時、世界のトップを走っていた日本企業に、「技術料を払うので提携を」と呼びかけ、ことごとく断られた経験があります。

ここから陳さんの大挑戦が始まり、サムスン電子を世界有数の半導体メーカーに育て上げたのです。

陳大済さんの言葉を、もう少し長く紹介しましょう。

「挑戦というのは、とにかく満足しないこと。適当に妥協せず、欲張りでいることです」、「子どもたちにも、何事にもベストを尽くしなさい、と言っている」

 

                 (スクラップ整理の続編です。朝日新聞、平成15年7月12日朝刊より引用)

 

 

 

 

日立製作所フェロー、小泉英明さんの言葉です。

聖徳太子が、「和をもって貴しとなす」との言葉を残したのは、戦(いくさ)が続き、政争に明け暮れた時代です。だからこそ、とりわけ、「和」が大切だと説いているように思えます。

現代はどうでしょうか。

家庭や学校、企業等の中で、全身全霊でぶつかりあうことはおろか、本音で言い合うことすら少なくなってしまったように感じます。

過度に論争や摩擦を避けようとする社会には、かえって危うさを感じます。

小泉さんの言葉、もう少し長く紹介いたしましょう。

「「和をもって貴しとなす」という言葉。静かで古い言葉に見えるが、その実、激しい言葉である。全身全霊でぶつかりあうからこそ、「和」が大切なのである」

 

                               (日本経済新聞、平成21年8月14日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

英国生まれの作家、ジェームス・アレンの言葉です。

この言葉にであって、気がついたことがあります。

贈り物をするため、フレゼント品を探しているときの気持ちです。

プレゼント品を買い求める行為が、思いやりの心からであればあるほど、幸せな感情に包まれることを思い出したのです。

このような気持ちのときには、贈る人の方がより多くの幸福感を受け取っているのではないかと思えます。

アレンさんは、続けてこのように述べています。

「その思いやりを表す言葉や行動が、その人の精神を高めて幸せにしていきます」

                   

                                         (ジェームス・アレン著「運命を変える心の習慣」ゴマ・ブックス刊より引用)

 

 

 

 

 

元マラソン選手、山下佐知子さんが中学校の教員時代に、先輩教師からアドバイスされた言葉です。

この言葉を残してくれた先輩は、「好きなこと」ができないまま、山下さんの目の前で倒れ、突然死してしまったのです。

山下さんの「迷いは吹っ切れ」、学生時代からの夢であったマラソンの道に進みました。その結果、91年の名古屋国際女子マラソン優勝、同年の世界選手権で銀メダルに輝いたのです。

私の知人でも、子供の頃からの夢を追ってロックバンドを結成し、おやじバンド選手権で全国大会に出場するほどになった方もいます。

好きなことをするために、山下さんのように生活のすべてを変える方法もありますが、いまの生活とのバランスを考えながら実現する方法もあります。

山下さんは、いま、第一生命女子陸上競技部監督として活躍されています。

 

                                (日本経済新聞、平成21年9月4日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

「いったんは、うまくいかなくてあたりまえと、開き直ることが大事」と語るのは、脳科学者の茂木健一郎さんです。

うまくいってあたりまえとの慢心が油断につながる、とはよく聞く言葉です。

これに対して茂木さんは、脳科学の側面から、次のように主張しています。

「(逆境のときには)脳の前頭葉が、これに関係することについて考えようと、脳のいろいろな回路を総動員するんですけど、そのことによって却ってとらわれてしまう」

「なぜ出来ないんだろう、うまくいくはずだと思っていると、そのことは考えられるが、他の脳の働きが抑圧されてしまう」

「(開き直ると)さまざまな脳の回路が脱抑制されて、今まで気づかなかったことにも気づくようになる」

われわれが経験上、知っているようなことも、科学的な側面から説明されると、いっそう説得力を持って迫ってきます。

 

                   (NHKテレビ番組「プロフェッショナル」平成21年8月25日放映より引用)

 

 

 

 

作家、山岡壮八さんが紹介している徳川家康の言葉です。

家康の晩年、自国の利益のために暗躍するヨーロッパ人達をどのように手なずければいいのか、家臣、本田正純を諭す場面で使われています。

400年も前に語られたこの言葉、現在にもそのまま当てはまるのではないでしょうか。

国政も企業経営も、多くの人達を「喜ばせる」ことができなければ、いずれ破綻を迎えることは必然のように思えます。

家康は多くの外国人をも「喜ばせる」施策をつぎつぎと実施した結果、彼らと一切争うことなく徳川家の磐石な礎を築くことができるようになったと、長編小説「徳川家康」は結論づけています。

 

                      (山岡壮八著、「徳川家康」講談社刊、第21巻170ページより引用)

 

 

 

 

 

 

映画予告編制作の第一人者、池ノ辺直子さんの言葉です。

池ノ辺さんは、かつて、「フラッシュダンス」、「トップガン」、「ボディガード」、「フォレスト・ガンプ」など、一流映画の予告編を超人的な努力で次々と制作し、会社の業績をあげました。しかし、ストレスという魔の手が忍び寄っていたのです。

海外での長期休暇、占い師への傾倒など、紆余曲折のあとたどりついたのが、この言葉です。

挑戦こそ人生を豊かにするとの賢人たちの教え、そして、池ノ辺さんのこの言葉。矛盾はないのでしょうか。そう考えたとき、ある心理学者の言葉を思い出しました。

挑戦が義務である場合はストレスとなり、自分のやりたいことである場合は楽しみとなる。

池ノ辺直子さんは、さらにこのように続けています。

「闘って奪い取ることはやめました。流れに身をゆだね、内なる声に素直になろうと思うのです」

 

                   (スクラップ整理の続編です。朝日新聞、平成8年1月11日朝刊より引用)

 

 

 

 

 

日本教育大学院大学客員教授、北川達夫さんの言葉です。

15歳を対象にした学習到達度調査で、日本の子供達の「読解力」急低下が報告されています。

北川さんは、外交官としてフィンランドに住んで実感したのは、「言わなければ伝わらない」ことだと語っています。

これは、当たり前のようにも思えます。しかし、この当たり前のことが、なされていないのがいまの日本であるように感じられてなりません。

伝えたいことがあるのに言葉にしない、伝えなくてはいけないのに言葉にしない。このような繰り返しの中で誤解が生じ、あるいは、人間関係が損なわれるとしたら、とても残念なことです。

日本人がとくに苦手とするのは、褒め言葉、感謝の言葉、悪い行いを正す言葉の3点に集中することが多いように感じます。

 

                                    (朝日新聞平成21年9月4日朝刊より引用)

 

 

 

 

株式会社堀場製作所の創業者、堀場雅夫(ほりばまさお)さんの言葉です。

この言葉にであって、私は米国に留学していたときのことを思い出しました。

ホームステイ先のホスト(主人)と、その友人が私の目の前で突然大声を出し始めたのです。支持政党に関する議論でした。と、また突然議論が終わって、二人はにこやかに別の話を始めていました。意見の違いが決して友情を損なうことがない。これこそ大人の付き合いだと実感しました。残念ながら、日本ではこのような環境が未だ整っていないのではないでしょうか。

堀場さんの言葉を続けます。

「つねに、イエス・サーであるなら、その組織は組織として機能していない」、「上に立つ者は「お前の存在価値はわしと違う発想にあるんや」ということを、ふだんから言ってきかせておく必要がある」、「そうでなければ、「部長、こういう考えもありまっせ」とはなかなか言わない。上に立つものは、それを引き出す役割がある」

 

                            (堀場雅夫著「出る杭(くい)になれ!」祥伝社刊より引用)

 

 

 

 

ダイキン工業会長兼CEO、井上礼之(いのうえのりゆき)さんの言葉です。

強い立場の人が、弱い立場の人に干渉し過ぎる現象は、日本全土を覆う国民病のように思えます。その最たるものが、弱い立場の人の発言を尊重しない風潮ではないでしょうか。

このようにして、コミュニケーションが破壊され、不信感だけが残る結果に終わってしまうとしたら、とても残念なことです。

井上さんの言葉を、もっと長くご紹介いたします。

「言葉が人を動かすには誠心誠意聞く側に回ること、言ったことは必ず実行すること、真実の対話が必要だと思う。それを現場感覚で実践で学んだ」

 

                (日本経済新聞、平成21年7月28日朝刊「言葉の力を考える」特集より引用)

 

 

 

 

 

 

タカラ(現タカラトミー)社長(当時)佐藤慶太さんの言葉です。

アイデアをつぶすキラー型の特徴は、「オレは聞いていない」「オレは聞かなかったことにしてくれ」とかいう人。「大きな会社にはどこにでもいる。猛勉強して、いい学校をいい成績で出た人に多い」

このような人が、「モノ作りや企画を考える、クリエーティブなところにいると、双方にとって不幸なことになる」

「ぼくがこのオモチャは面白そうだ、と提案すると、キラーは決まって、「面白いと思う根拠を数字をつけて説明しろ」とくるんです」、「そんなことはできません」

 

私の出身母体である花王でも、この戦いは何度となく繰り返されてきました。

一例をあげれば、大ヒットした掃除用具の「クイックルワイパー」は、提案当時、「掃除機があるのに、こんなもの必要ない」と、役員会で一蹴された商品なのです。大反対にもめげず提案を続けた商品開発スタッフの情熱こそ、称賛に値するように思うのです。

 

                   (スクラップ整理の続編です。平成15年5月3日朝日新聞朝刊より引用)

 

 

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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