逆境のどん底にあった矢沢永吉さんを励ました、妻の言葉です。
22歳で失業し、前妻と6畳一間のアパート暮し。家賃の滞納3ヶ月。その日の米を買う金もなかったとき、身重の妻が矢沢さんを、こう励ましたといいます。
「いつか認められるから、絶対投げ出しちゃダメ。もう一回やって、お願い」
人生にふりかかった悲運を、矢沢さんは次のように語っています。
「(被害額)35億円だから。ギブアップですよね。普通もう立ち上がれないじゃないですか」
友人と側近が引き起こした詐欺事件に巻き込まれ、抱え込んだ多額の借金。
「髪の毛抜けながら、過呼吸の手前ぐらいまで、精神的にそりゃあ、なるじゃないですか。はめたヤツが許せない」
矢沢さんは、この借金を完済した。
「あの事件のおかげで今の自分があると思います」
「幸せとは何ぞや。謎が解けたんですよ」
「俺には音楽がある。俺にはこれがあると思えることが幸せなんですよ」
(日本経済新聞、平成21年12月26日朝刊より引用)

