2010年1月アーカイブ

 

坂本竜馬の言葉です。

竜馬の画策で薩長軍事同盟が成立し、倒幕に向けて軍事作戦が展開されようとしていた頃のこと。流血を回避しつつ、新しい政府の成立を目指した「大政奉還」という竜馬のアイデアが、慶応3年10月、将軍徳川慶喜を頂点とする御前会議にかけられたのです。

この会議は長引き、竜馬の意を受けて出席していた土佐藩士、後藤象二郎の帰りが遅いことに志士たちは不安を抱きはじめます。

司馬遼太郎さんは、著書「竜馬がゆく」のなかで次のように描写しています。以下、引用です。

(遅い、とはいいしるしではないな)

竜馬はおもった。おそらく城内でごたついているのであろう。最悪の場合、案を拒否されて後藤はその三寸の舌も効なく、城内で切腹したのかもしれない。

「竜馬、これは絶望かい」

古い志士が、大声でいった。

「世に絶望ということはない」

竜馬はにがい顔でいった。死んだ高杉晋作もそういう意味のことを言い、いっさい絶望せぬ、それが信条であると平素いっていたのを、竜馬はふとおもいだした。 

 

 

 

 

 

 

心理学者、加藤諦三さんの言葉です。

「犬を愛する能力が欠如している人間は、雑種を嫌う。血統書付きの名犬を散歩につれていこうとする。しかしトイレの世話はしない」、「犬が可愛がれるかどうか、喜んで世話されるかどうかは、犬に原因があるのではなく、犬を飼う人の、犬を愛する能力にある」、と加藤さんは語っています。

これを親子関係に置き換えてみると、次のようになります。

「親の愛情とは、子どもによって生まれてくるのではない。もともと親のなかにある愛する能力が、子どもに触れて、現実化してくるものである」

しかし、「親が喜んで自分を愛してくれなかったのは、自分が愛するに値しないからだと間違って感じてしまう」、「幼い日自分が失望されたのは、自分に価値がなかったからではなく、失望した人自身が自分に失望していたからにすぎない」

このことをはっきりと自覚するだけで、多くの方が救われるように思えます。

 

                               (加藤諦三著、「自分を嫌うな」三笠書房刊より引用)

 

 

 

 

小説家、山崎豊子さんの言葉です。

山崎さんは、太平洋戦争中、学徒動員と呼ばれた強制労働のため、勉強はおろか外国の書籍すら満足に読めない学生時代を過ごしたのです。

「もし神様が一つ願いをかなえてくださるなら、私の青春を返して欲しいと伝えたい。そして、もっと勉強をしたかった」と、山崎さんは語っています。

それにひきかえ、われわれはどうでしょう。

他人のためにも、自分のためにもならないようなことに、多くの時間を浪費しているのが実情ではないでしょうか。

山崎さんは、さらに、次のように語っています。

「私には青春を奪った横暴な国家というものを許さん、という思いがしみこんでいます」

この思いこそが、『白い巨塔』、『華麗なる一族』、『不毛地帯』、『沈まぬ太陽』、『運命の人』と、権力批判の強い小説を書き続けた原動力に思えます。

85歳になられたいまも衰えない気迫と情熱に、山崎さんの強い信念を感じます。

 

                                  (朝日新聞、平成22年1月18日朝刊より引用)

 

 

 

 

 

録画したまま1ヶ月以上放置していたテレビ番組で知りました。店舗デザインの第一人者、片山正道さんの言葉です。

久しぶりに本物のプロフェッショナルにであった印象が、強く残っています。

26歳で独立した直後にバブルが弾け、上場企業に片っ端から電話営業をかけるが、どこも取り合ってくれない。やっと依頼があった企業から「商品の弱さを店舗デザインで補ってほしい」と言われ一念発起。が、客がまったく入らない。家賃も払えなくなって、消費者金融でしのいだこともあるといいます。

それが、いまでは、同時に進行している案件が20を超え、超一流ブランドの本店デザインを任されるまでになったのです。

片山さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「どんな思いで商品を作っているのか。どんなブランドに育てたいのか。(徹底的に聞きます)」

「自信がないんですよ。かわいそうなくらい自信がないんです。自分に。たぶん死ぬまで自信ないんじゃないかなあ」

「センスではない。どれだけそのことに対して真剣になれるか。自分たちで作った店舗に、愛情がどれだけ乗り移っているかがバロメーター」

「クライアントの思いを形にするのがデザイナーの仕事」

 

        (NHK番組、「プロフェッショナル仕事の流儀」第131回、平成21年11月24日放映より引用)

 

 

 

 

 

 

 

明けない夜はない、という有名な言葉があります。

しかし、たとえ夜が明けたとしても雲が暗く垂れ下がっていたら、との疑問に答えるのがこの言葉です。

どんなに分厚い暗い雲でも、その後ろにはいつも太陽が輝いている。

つまり、いかに辛くても、希望の光、そしてチャンスはどこかに必ずあるとの励ましの言葉なのです。

困難の最中にあっては雲の後ろで輝いている太陽に気づかず、困難を乗り越えると、こんどは太陽の有り難さに気づかない。われわれはどうやら、ただ身勝手な存在のようです。

しかし、どんなに身勝手な人間にも輝きを見せてくれるのが太陽です。

そんなことを思いつつ、何度かこのタイトルの言葉を声に出して読んでみました。

日本経済新聞(平成22年1月15日朝刊)のコラム春秋では、次のように紹介されています。

「米国の詩人、ロングフェローの言葉だそうだ」。

 

 

 

 

 

作家、佐藤洋二郎さんの言葉です。

こだわっても何も得ることがない過去はすべて受け入れ、いま出来ることに全力でチャレンジせよとは、よく聞く賢人たちの言葉です。

しかし、考えてみると、われわれは過去の反省から、よりよい未来を得ようとするのではなく、ただ単に過去の失敗にこだわって悩むことが多いように思います。

佐藤さんは、次のように語っています。

「つまらない過去など早く忘れて、前向きに生きるのが、幸福を感じる手順だとわかっていても、なかなかそうはできない」

「本当はやる気があれば、自分の取り巻く環境も変わるのだが、つい社会や人のせいにして、そこから逃げる」

「不景気と嘆くなら、その不景気を自分の人生を思い返すチャンスにしたらどうだろう。虚勢でもいいから気高く清く生きる訓練をしてみたいものだ。そうすれば少しは未来もひらけるのではないか」

 

                                (日本経済新聞平成22年1月13日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

昨年のプロ野球ドラフトで、もっとも注目を集め西武入団が決まっている、菊池雄星投手の言葉です。

坂本龍馬の本が好きという菊池投手は、本代に小遣いの8割を使うという「本の虫」でもあります。

米国大リーグの松井秀喜選手を彷彿(ほうふつ)させる謙虚さも魅力のひとつだと評判です。

菊池投手の言葉、もう少し長く紹介します。

「負けの中から学んできました。中学時代も、高校1年、2年のときも、ほとんど勝てませんでした。順風満帆の野球人生だったら、力で投げるだけの投手だったと思います」

「1年目は、結果より課題を見つけることが大切だと思っています。負けから成長させてもらった人間ですから、負けたり打たれたりする中から課題を見つけられれば。と言っても、1軍の公式戦で投げる時は、戦力として期待されて出されるわけですから、勝つために投げます」

 

                                  (朝日新聞、平成22年1月12日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

 

カメラマン、松下弘子さんの言葉です。

松下さんは、50代で写真サークルにのめり込んだといいます。

松下さんを夢中にさせたのが、「ハードコア・パンク」と呼ばれる過激な音楽バンド。

アーティスト達の「逆立てた髪や衣装、何より表情が面白くて」、ライブハウスに通い、「30分の演奏中に多い時は180枚撮る」のだそうです。

すでに作品集も出版。今やライブハウスからの撮影依頼が後を絶たないといいます。

なんと松下さんは、73歳。4人のお孫さんを持つおばあちゃんでもあるのです。

私も大いに元気をもらった松下さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「私の居場所はライブハウス」

「次に撮る1枚が最高の1枚かもしれない。そう思うとやめられない」

 

                                 (日本経済新聞、平成22年1月5日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

日本経済新聞のコラム春秋で、であった言葉です。

欧米や東アジアの人々と話をしていると、日本人がいかに悲観的な民族であるか気づかされることが多く、たいへん反省させられます。

中国や韓国の若者たちが持っている情熱と楽観的な性格が、彼らの急速な経済発展を支えているのではないかとさえ思えてきます。

タイトルの言葉は経営者や上司に向けられたものです。

逆風の中で、命令口調の叱咤激励や悲観的な言葉ほど、人々を落胆させるものはないようです。不況下のいまだからこそ、希望や夢を語ることに意義があると、コラム春秋は主張しています。

「少年よ大志を抱け!」は、有名なクラーク博士の言葉です。

この言葉を思い出しつつ、いま必要なことは、次のようなメッセージになるのではないかと、ふと考えました。

「リーダーよ希望を語れ!」

 

                                                                           (日本経済新聞、平成22年1月4日朝刊より引用)

 

 

 

 

坂本竜馬の言葉として、作家、司馬遼太郎さんが著書のなかで紹介しています。

現代語に訳すと、「この世に生まれるのは、仕事をするためである」となりますが、ただの仕事ではなく「大切な仕事」、「自分にしかできない仕事」と考えたほうがいいように思います。

司馬さんの著作、「竜馬がゆく」では、薩摩と長州の同盟締結を成功させた竜馬が、寺田屋で幕吏の襲撃にあったあと逃げ延び、護衛役をしていた三吉慎蔵との会話のなかで語られます。

以下、「竜馬がゆく」からの引用です。

「坂本さんの覚悟はなんですか」

と、慎蔵はきいた。生死観のことである。

竜馬はちょっと考えてから、

「そんなものはないようだ」

といった。

「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている」

「事とは何ですか」

「しごとのことさ。仕事といっても、あれだな、先人の真似ごとはくだらぬと思っているな。釈迦や孔子も、人真似でない生きかたをしたから、あれはあれでえらいのだろう」

 

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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