精神科医、斎藤茂太さんの言葉です。
「行動をおこすと、その行動の背後にある動機が強化される」という心理学の原則が知られています。
たとえば、ご近所の皆さまが気持ちのいい朝を迎えられるように、毎日早起きして道路を清掃しているとします。この方の行動の動機、つまり「皆さまに奉仕したい」との動機が強化され、ますます奉仕活動をしたくなるのです。
では、行動する動機が劣等感だとしましょう。すると、行動するほど劣等感が強化されてしまうのです。その劣等感を克服するために、ますます努力する結果になります。悪循環です。
どのようにすれば、この悪循環を断ち切ることができるのでしょうか。
斎藤さんの言葉、もう少し長く紹介します。
「劣等感をバネにして、負けたくやしさを糧(かて)にして努力する。苦手だったものに挑戦し、克服して、逆にそれが特技になる人もいる。こうなれば、もう「劣等」とはいえない」
「しかし、私はここでひと言いっておきたい。無理して乗り越えなくてもいい、と」
「自分の「弱さ」や「劣っている部分」にこだわりが少なくなる。これが本当に「乗り越えた」ということである」
(斎藤茂太著「なぜか「感じのいい人」ちょっとしたルール」三笠書房刊より引用)


コメントする