2010年4月アーカイブ

 

ライター、門倉紫麻(かどくらしま)さんの言葉です。

門倉さんは、漫画誌「少年ジャンプ」で連載経験がある37人の漫画家が、創作の秘密を語ったインタビュー集「マンガ脳の鍛えかた」(集英社刊)の取材を担当したのです。

取材で気づいたこと。

それは、漫画家たちが「細かいことを積み重ねる大切さ」を語っていることだったと言います。

門倉さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「最前線で走る作家が常に猛ダッシュで、手を緩めずここまでやっている。その姿には、人を駆り立てる力があるはずです」。

この言葉で、発明家エジソンの名言を思いだしました。

天才とは1%のインスピレーション(霊感)と99%のパースピレーション(汗)である。

そして、納得したのです。人気漫画は、もともと才能のある人間が、猛ダッシュで手を緩めず、細かいことを積み重ねるからこそ出来上がった作品なのだと。

 

                                    (朝日新聞2010年4月27日夕刊より引用)

 

 

 

 

西田文郎(にしだふみお)さんの言葉です。

西田さんの著書、「人生の目的が見つかる魔法の杖」(現代書林刊)を再読しました。

いい言葉にたくさんであいましたが、まずはこの言葉を紹介します。

「電球を発明したエジソンは、発光体のフィラメントに使える物質を探し出すのに、世界中から4000種もの物質をかき集め、そのひとつひとつを実験で確かめていった」、「2000回ほど失敗をくり返したとき、見かねたまわりが、「もうあきらめたほうがいいよ」と忠告する」

「エジソンは、「必ずこの中に、探し求める物質がある。もう半分調べ終わったのだから、じきに見つかる」と答えている」、「彼の脳は、2000回におよぶ失敗を失敗ではなく、「すでに2000種類も確かめた」という成功として捉えていた」

「結果はどうであれ、がむしゃらに取り組んだプロセスに失敗はない」

「がむしゃらに取り組まずにあきらめてしまうより、あきらめずに、どこまでもがむしゃらに取り組むほうが、より大きな成果が得られる」

 

 

 

 

 

世界最大級のヘッドハンティング会社、コーン・フェリー・インターナショナル日本法人会長、橘・フクシマ・咲江さんの言葉です。

橘(たちばな)さんは、「政治的な思惑なく発言する姿勢が役員への推薦を集め」米国本社の役員に抜擢されました。

「実際に役員会では、疑問に感じたことを遠慮せず口にしました」と語っています。

さらに、「彼女なら自分のリスクで我々(他の役員や社員)の言いたいことを代弁してくれる」と思われたのでしょう、とも述べています。

それにしても、「自信がないから努力した」とは、なんと率直な発言でしょうか。きっと自信のない自分を素直に受け入れ、無我夢中で努力しているうちに認められた結果、自信がなくてもできる、と思えるようになったのだろうと想像いたします。

私自身も含めて、ほんとうは自信のない多くのビジネスマン、学生、主婦のみなさん。自信のないことが悪いのではなく、自信のない自分を認められないことが悪いのだと考え直すことが大切なようです。

 

                                (日本経済新聞、2010年4月19日夕刊より引用)

 

 

 

 

生物学者、長沼毅(ながぬまたけし)さんの言葉です。

 

新入社員のみなさん、あるいは、新しい仕事に就かれたみなさん、お元気ですか。

ところで、仕事はうまくいってあたりまえ、と思っていませんか。

うまくいくときもあり、うまくいかないときもあるのが仕事です。ですから、うまくいかなくて当たり前、くらいに考えていたほうがかえって、うまくいったりするものです。

長沼さんも、「肩の力を抜いてこそ、届く高みがある」、「力を入れ過ぎると長続きしない」と言っています。

数々の失敗はすべて、最後の最後に勝ち取る成果のための勉強過程なのです。先人たちが言うとおり、失敗をどのようにして成功に結びつけるかは、あなたのアイデアと熱意次第です。

あなたなら、きっとできます。

 

 

 

 

 

 

 

作家、吉川英治さんが著書「宮本武蔵」(講談社刊)で、武蔵の言葉として紹介しています。

人生で迷ったら自分の師を探す旅に出るといい、という話を聞いたことがあります。吉川英治さんが描く武蔵は、ほとんど毎日自分の師に出会っていたことになります。

考えてみればわれわれは皆、まったくの白紙で生まれてくるのです。その白紙に色をつけてくれるのは親族であり、知人友人であり、教師であるわけです。

ときには、ふとしたご縁でお会いした方に教えられることもあります。

さらに、反面教師という言葉もあります。たとえ、ろくでもないと思っている相手も、この意味で師たり得るのです。

自分が最高の存在と思ったとたん、その人の進歩は止まり、傲慢というおまけがついて返ってきます。と考えてみると、タイトルの言葉が、さらに重みを増してきます。

 

 

 

 

登山家、栗城史多(くりき・のぶかず)さんの言葉です。

栗城さんは、エベレスト単独・無酸素登頂に挑むというので、さぞ超人的な運動能力の持ち主かと思いきや、どうやらそうではないのです。著書「一歩を越える勇気」(サンマーク出版刊)で告白していますが、体力も運動能力も普通か、普通以下なのだそうです。

その栗城さんがなぜ、極限への挑戦を思い立ったのでしょう。

書籍にはこの間の事情が克明に記されています。

栗城さんのお父さんは、ただ一人、町に温泉が出るのを信じて河川敷にプラスチックのパイプを打ち始めたのです。

「楽しそうに、小さな体で黙々とスコップをふるう父の姿は、だんだんとまわりの人の見方を変えていったのだ」、「父の姿を見て一人、二人とそこに集まって、父を手伝う人が出てきた」、「夢を持っている人はやっばり明るく輝いている。そしてそんな人がいると、まわりの人がみんな明るくなっていくという姿を初めて見た瞬間だった」、「そして5年間。なんと最後には、本当に温泉が出たのだ!」

「僕がそのとき思ったのは、夢を持つと人は明るくなり、元気になるということ。そして自分自身が変わりはじめると、まわりの人も明るくなるということだ」

 

 

 

サラリーマン冒険家、坂本達(さかもとたつ)さんの言葉です。

坂本さんは自転車での世界一周冒険旅行の途中、アフリカのギニアで、マラリアにかかり赤痢を併発してしまいました。そのとき、村で唯一の医師であるシェリフの治療と看護によって一命をとりとめたのです。

恩返しにと始めた「井戸堀プロジェクト」は思うように進みません。そんななか、シェリフのすすめでコーランを覚え、きちんと祈りを始めると、村人たちとの垣根が消えていったのです。

坂本さんは、「相手の大事にしているものを自分も尊重する。やはりそれが基本」と考え、実行したのです。事態は好転し、ついに井戸は完成しました。

この話は、大きな示唆を与えてくれます。

外国人からみると、いまの日本は投資先として魅力がない国だ、との報告があります。さらに、日本製品や日本の大型プロジェクトが、外国で苦戦しているとのニュースを毎日のように耳にします。多くの優秀な外国人留学生が、日本の企業ではなく他国の企業に入社してしまうのも事実です。

自信と希望を失いつつある日本が、まずできること。それは、外国の方々が大事にしているものを、我々も尊重する態度ではないでしょうか。

さらに言えば、日本の子供たちが大事にしたかったこと、たとえば、子供の自主性や子供らしい生活を奪っている現状を変えることなしに、日本を活性化することは困難だと思えるのです。若者が輝やいている国こそ、活力のある国だからです。

 

                                 (日本経済新聞、2010年4月6日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

 

米国の心理学者、デヴィッド・シーベリーさんの言葉です。

危機的なのは事態ではなく、あなたの心なのだ、という意味の言葉を思いだしました。何かが起こったとき、それをどのように受け止めるかは人によってまったく違います。ピンチだと大騒ぎをする人がいるかと思うと、絶好のチャンスだと考える人がいたりするものです。

シーベリーさんのこの言葉を引用しつつ、心理学者・加藤諦三さんは、次のように語っています。

「多くの窮状は情緒の未成熟故に、窮状と感じられているにすぎない」

「情緒の成熟した人は、来るべき困難に備えて着々と準備はする。しかし、決して取り乱さない。いたずらに心配して消耗しない。それでいて困難を直視する」

「情緒的に未成熟な人は、不安によって誇張された困難におじけづき、圧倒されて、自分の現在の幸運の部分を忘れる」

「不安な人は全体として考えれば幸運なのに、不運な面にばかり気持ちをとられすぎて、悩みつづけて一生を終わる」

 

                             (加藤諦三著、「思い込みの心理」三笠書房刊より引用)

 

 

 

 

世界最大手の化粧品メーカー、ロレアル最高経営責任者ジャンポール・アゴンさんの言葉です。

失敗を責めるのではなく、リスクをとってチャレンジした勇気に着目するのは、人を大きく育てる基本のような気がします。

細かいミスまで叱責していたら、若い人は萎縮してしまいます。しかし、挑戦した事実を評価してくれるのであれば、ますます挑戦してみる気持ちになれるのです。

アゴンさんの言葉、もう少し長く紹介します。

「私自身もこれまで多くの失敗をしてきました。しかし、ペナルティが課せられたり、失脚したりといったことはありませんでした」

「重要なのは失敗を放置せずに、そこから学んで成長することです」

アゴンさんがかつて仕事で大きなミスをした時、会長から次のように言われたそうです。

「これはいいアイデアではなかった。だが、ほかの人とは違うことをしようという覚悟を感じたよ」

大きな成功は、試行錯誤の結果生まれてくるものです。その過程には多くの失敗が含まれています。この失敗にめげていたら、大きな成功は決して手に入らないのです。

 

                                   (日経ビジネス2010年3月22日号より引用)

 

 

 

 

テレビ番組「サンデープロジェクト」の司会者、田原総一朗さんの言葉です。

今週の日曜で、番組は21年間続いた放映を終えました。この間の顚末が、朝日新聞(2010年3月28日朝刊)に掲載されています。

記事のなかで、田原さんは、「有力政治家の本音を引き出すためには、挑発が必要だ」と語っています。

ところで、なぜ多くの人が本音を語らないのでしょう。

守秘義務がある情報は別として、人が本音を語らないのは、本音を語ると自分が「低く評価される、嫌われる」と感じているからではないでしょうか。

この心理状態を別の角度からみると、「ほんとうの自分はダメな人間、嫌われる人間だから、隠しておいたほうがいい」となるのです。

しかし実は、本音を語る人こそ魅力的なのだと、多くの心理学者たちが述べているのです。

田原さんは、「魅力ある本音を聞きたい」とは言っていないのです。「本音に魅力がある」と述べているのです。

たとえ内容が恥ずべきことであったとしても、本音ほど人間の魅力を感じさせることはないように思います。

日本人はどうやら、本音と建前からの脱却、さらには、意見の対立が不和の原因になってしまう幼児的な状況からの脱却を目指すべき時期にさしかかっているようです。

 

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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