「相手の大事にしているものを自分も尊重する」

 

サラリーマン冒険家、坂本達(さかもとたつ)さんの言葉です。

坂本さんは自転車での世界一周冒険旅行の途中、アフリカのギニアで、マラリアにかかり赤痢を併発してしまいました。そのとき、村で唯一の医師であるシェリフの治療と看護によって一命をとりとめたのです。

恩返しにと始めた「井戸堀プロジェクト」は思うように進みません。そんななか、シェリフのすすめでコーランを覚え、きちんと祈りを始めると、村人たちとの垣根が消えていったのです。

坂本さんは、「相手の大事にしているものを自分も尊重する。やはりそれが基本」と考え、実行したのです。事態は好転し、ついに井戸は完成しました。

この話は、大きな示唆を与えてくれます。

外国人からみると、いまの日本は投資先として魅力がない国だ、との報告があります。さらに、日本製品や日本の大型プロジェクトが、外国で苦戦しているとのニュースを毎日のように耳にします。多くの優秀な外国人留学生が、日本の企業ではなく他国の企業に入社してしまうのも事実です。

自信と希望を失いつつある日本が、まずできること。それは、外国の方々が大事にしているものを、我々も尊重する態度ではないでしょうか。

さらに言えば、日本の子供たちが大事にしたかったこと、たとえば、子供の自主性や子供らしい生活を奪っている現状を変えることなしに、日本を活性化することは困難だと思えるのです。若者が輝やいている国こそ、活力のある国だからです。

 

                                 (日本経済新聞、2010年4月6日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

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