2010年5月アーカイブ

 

心理学者、加藤諦三さんの本を、引き続き、読み返しています。

「強気の人、弱気の人」(三笠書房刊)で、この言葉をみつけました。

同様なことは、多くの書籍で語られています。しかしながら、私が出合ったなかでは、加藤さんの文章がもっとも明快で説得力があるように感じます。

もう少し長く紹介します。

「人間の心の悩みは、自らの成長によって解決しなければならない。これは、人生の基本のひとつである」

「「安もの買いの銭失い」という格言がある。これは人生の悩みについても言える。安易な解決をしようとすれば、さらに傷つくだけである」

「自己中心的というのは、他人にこう扱ってもらいたい、自分のことを他人にこう思ってもらいたい、ということばかりに関心が集中していることである」

「だからこそ自己中心的な人は傷つきやすいのである」

 

 

 

 

 

シンガー・ソングライター、松任谷由実(まつとうやゆみ)さんの言葉です。

松任谷さんほどの大アーチストでも、創作にまつわる生みの苦しみを免れることはできないのかと驚くと同時に、もがき苦しみながらも創作活動を続ける情熱には感動しました。

以下、松任谷さんの言葉です。

「年齢を重ねると、「もういいじゃない」っていう悪魔のささやきが聞こえてくる。でもそこで立ち止まってしまうと、苦しむのは自分。振り返ってみると、10代~20代ももがき苦しんで曲を書いていた」

「でも過去は美しく見えるし、身体も若いから、苦しんだ記憶は薄れてしまう。やっぱり苦しくても一歩一歩歩いて目指すところにたどり着く」

 

                                (2010年5月26日、日本経済新聞夕刊より引用)

 

 

 

 

ちょっとした理由があって、心理学者、加藤諦三さんの本を読み返しています。

「自立と孤独の心理学」(PHP刊)に、この言葉がのっていました。

加藤さんの書かれているとおりだと思います。しかし、自分に正直になるというのは、簡単なようで簡単ではないと感じます。

加藤さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「魅力のある人、優しい人は、人の幸福を心から願える人である。人の幸福を喜べる人である。そして人の不幸を心から同情できる人である。そのような人は自分を受け入れている」

「人が心理的に成長しているか、成長していないかは、その人が自分に正直になれるか、なれないかということであろう。私達は、自分に正直な人に心惹かれるのである」

 

 

 

 

 

西田文郎さんの言葉、第三段です。

西田さんは、さらに次のように語っています。

「結果はどうであれ,がむしゃらに取り組んだプロセスには失敗はない」

「がむしゃらに取り組まずにあきらめてしまうより、あきらめずに、どこまでもがむしゃらに取り組むほうが、より大きな成果が得られる。間違いなくいろいろな能力を伸ばすし、精神面でも成長させる」

「目先の結果に目を奪われていると、こういう重要なポイントを見落とすことになる」

西田さんのこの言葉、よく分かるような気がします。

自分の限界まで挑戦したとき、たとえ結果が敗北であったとしても、後々すがすがしい気持ちになれるものです。次のエネルギーが沸き上がってくることも多いように思えます。自分に残った努力の軌跡や経験値が、ほんの少しだけ自分を大きくしてくれたように思えることも少なくないのです。

 

                    (西田文郎著「人生の目的がみつかる魔法の杖」現代書林刊より引用)

 

 

 

 

作家で精神科医、加賀乙彦(かがおとひこ)さんの言葉、第三弾です。

その人の能力より少しだけ上のことに挑戦させる。これは、能力開発の基本として人事関連の書籍で語られていることです。

能力より上過ぎると、やる気をなくす。といって、能力以下のことだと面白みがない。さらに、能力より少し上のことに挑戦して成果をあげれば、達成感があり自信ができる。これが、その理由です。

加賀さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「若い人たちと話していると、「ほどほどでいい」「そこそこでいい」という言葉をよく耳にします。一見、足るを知っての発言のように思えますが、最初から「ほどほど」「そこそこ」でよしとしているのだとしたら、やはり自分の人生をあきらめてしまっているに等しいでしょう。若いうちは、ときに自分の能力以上のことに挑戦することが大切ですし、そうすることで人は成長していくのですから」

 

                             (加賀乙彦著「不幸な国の幸福論」集英社新書より引用)

 

 

 

 

 

西田文郎さんの言葉、第二弾です。

いまの日本にいちばん必要なのは、夢や希望ではないのか、とつい最近、酒を酌み交わしながら友と語り合ったばかりです。

夢について、西田さんは、さらに次のように書いています。

「人生の目的(夢)は、私たちに「生きる意味」を与えてくれる。信念と勇気を与え、逆境を乗り越えていくときのエネルギーの源にもなってくれる。つまり人生の目的は、私たちにとって命の次に・・・、いや、人生の目的を見失って自殺する人間もいることを思えば、命以上に大切なものだといっても間違いではない。目的の持ち方ひとつで、私たちの一生はまったく違ったものになってしまうのだ」

 

                    (西田文郎著「人生の目的が見つかる魔法の杖」現代書林刊より引用)

 

 

 

 

 

サンリ能力開発研究所代表の西田文郎(にしだふみお)さんの言葉です。

素晴らしい書籍に出合いました。

西田さんが書いた「人生の目的が見つかる魔法の杖」(現代書林)です。

この種の本は、うさん臭いところがあることが多い、と思っていました。が、この書籍は本物です。

私が解説するより、西田さんの言葉を少しでも長く紹介したいと思います。

「成功した実業家やアスリートの話を聞いていると、彼らには必ず「ここで自分が変わった」「自分を壊した」と言える体験がある。そして、その時代のことをじつに楽しそうに回想する。けれどその多くは、失敗や挫折、絶望、あるいは倒産、借金苦などのどん底体験である。面白いように成功者というのは、絶望やどん底を味わい、そこで自分を変えながら、はい上がってきた過去を持っている」

「小さな失敗は、ただのマイナスに過ぎない。しかし、大きな失敗は、大きなプラスに転化する可能性があり、神様からの素晴らしいプレゼントになることがある。「チャレンジできない」とか「失敗が怖い」「生き甲斐がない」などといっているのは、まだ絶望が足りないのであり、どん底を知らない証拠といえる。だからあなたはまだ絶望できるし、どん底までにはかなり余裕があるから、大いに安心して失敗してほしい」

「真剣さということでいえば、人はみんな真剣に生きている。真剣に生きていないような人はいない。少なくても私がこれまで出会ってきた人たちの中には、真剣でない人は1人もいなかった。ただ、一流になる人とそうでない人では、その真剣の度合いが明らかに違っていて、一流になる人たちは「脳の追い詰め方」が半端でないのだ」

 

 

 

 

 

加賀乙彦さんの言葉、第二弾です。

若い方から相談を受けることがあります。加賀さんが指摘されているように、いつまでも悩み続けている方には共通のパターンがあるように思えます。そのパターンから抜け出せたとき、人生の新しいスタートが始まるように感じます。

加賀さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「自分の望んだとおりの人生を送れる人など、ごく一握りに過ぎません。願望を達成することが人生の幸福だと考えるならば、ほとんどの人が不幸にならざるを得ない」

「大事なのは、夢の中身でも、それを達成できるかどうかでもない。自分なりの夢をもつことで未来への意思をかき立てること。そして、その夢に向かって昨日より今日、今日より明日、少しでも自己の水準をあげようと人生を歩んでいくことなのではないでしょうか」

 

                            (加賀乙彦著、「不幸な国の幸福論」集英社新書より引用)

 

 

 

作家で精神科医の加賀乙彦(かがおとひこ)さんの言葉です。

朝日新聞で紹介された加賀さんの著書、「不幸な国の幸福論」(集英社新書)を読み終えました。

久しぶりに骨のある書籍にであった印象があります。

とくにタイトルで紹介した言葉には、感動しました。加賀さんの言葉、少しだけ紹介いたします。

ナチスの強制収容所のなかでも生きる意味を失わず、周囲の人々を励まし続けた心理学者フランクルを紹介しながら、加賀さんは次のように述べています。

「苦しくてたまらないとき、状況が好転することを期待しても、期待どおりにならなければさらにつらくなるだけ。しかし、この苦しみにも意味がある、この苦しみをとおして人生は自分に何を期待しているのだろうと発想を転換すれば、不安定な外的条件によって揺るがない「生きる支え」を自らの内部にもつことができる」

 

 

 

 

 

歌舞伎俳優、市川亀治郎さんの言葉です。

この言葉、まさに私の行状を言い当てられているような気がしてビクッとしました。

すべての案件に人事を尽くすのは困難ですが、人事を尽くさず怠けているときでさえ、最高の結果を期待してしまうのが、人間の身勝手なところなのでしょう。

しかし、因果はめぐって、努力すべきことを怠っていると、不安になります。市川さんの言われるとおりです。

市川さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「人事を尽くしていれば泰然自若、何も恐れることはない。奇跡を頼ろうとする他力依存の心の持ち主に神が味方することはない。そのような甘い心を捨て去り、今の自分が精いっぱいできることをやる。必死で物事に取り組むその一生懸命な姿勢が、時として奇跡を起こすのである」

 

                                (日本経済新聞、2010年4月30日夕刊より引用)

 

 

 

 

アーティスト石井竜也さんが、子供のころに褒められた言葉です。

絵をかくのが好きだった石井さんを、このような言葉でいつも褒めてくれたのが、お父さんだったのです。

石井さんが莫大な借金を抱え自暴自棄になりかけていたときも、お父さんは、「お前の価値はおれが一番よく知っている」と励ましてくれたと言います。

人間の一生にとって、親から肯定的な言葉をかけられながら育つほど大切なことはありません。挫折したとき、困窮しているとき、味方になり、支援してくれることほど嬉しいことはありません。

石井さんの言葉を紹介します。

「昨年4月に他界した父は家業(和菓子屋)を継げとは一度も言いませんでした。僕もまだ幼い娘に「これをやれ」とは言いません。行きたい方向にいけばいい。ただ一定の品性や世界に出ていった時に恥ずかしくない人格を教えていきたい。僕が父に教わったように」

 

                                 (日本経済新聞2010年4月30日夕刊より引用)

 

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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