2010年9月アーカイブ

 

中村天風(なかむら・てんぷう)さんの言葉です。

中村さんは日本初のヨーガ行者として修業し、各地で講演活動を行いました。

この言葉を引用した、宇野千代著「天風先生座談」廣済堂文庫を、お読みになれば、中村さんの真髄がお分かりいただけると思います。

中村さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「あなたがたの煩悶(はんもん)は、たいてい、自分が望むものが得られないときに起こって来るんだ。そうだろうが。自分の欲望でみたされないときに、必ず煩悶が起こるんだ」

「一番いいことは、もしも自分の望むものが自分のものにならなかったら、現在持っているものを価値高く感謝して、それを自分のものにしてゆきなさい」

「こういう心がけで自分の人生を生きてゆくと、心の中の煩い(わずらい)というものがなくなっちまいます。何事に対しても、現在感謝。ああ、有難い。何に対しても現在感謝」

 

 

 

 

 

サッカー選手、三浦知良(みうら・かずよし)さんの言葉です。

三浦さんは、ことあるごとに、自分の考えを口にすることの大切さを説いています。

「記者会見にしても「言い合うこと」に慣れていない。「もっと勉強してください」と監督にたしなめられる記者がいると聞く。記者は黙らず聞き返せばいいんだ。「勉強はします。でも素人でさえ感じるこの疑問に答えてください」と」

以心伝心の時代は、終わっている。言うべきことを、きちんと伝えられなければ損するのは本人だ。

これが政府代表者の発言であれば、影響は日本人全体におよぶ。

日本の閉鎖的コミュニケーションの慣習を、少なくても政治や行政では、そろそろ終わりにしないと、日本だけが、ますます世界から取り残されていくような気がしてならない。

 

                                 (2010年9月24日日本経済新聞朝刊より引用)

 

 

 

 

 

米国の心理学者、デヴィッド・リーバーマンさんの言葉です。

人の目を気にし過ぎていると、自分の幸不幸を他人が決めることになってしまいます。自由も自主性も、すっとんでしまうのです。

リーバーマンさんは、次のように語っています。

「自尊心の低い人は神経過敏で傷つきやすいのだが、それは「他者からどう思われているか」によって自己評価がころころ変わってしまうためだ。自尊心が高ければ、「人からどう思われようと、自分は自分」と思える」

「自尊心の低い人は、人から尊敬されようとして、自慢話をしたり、偉そうな態度をとったりする。また、すぐに人の噂話や批評をしたり、相手を振り回したりする。しかし、人を悪く言う人、周りから認めてもらおうと必死な人を、誰も尊敬しない。むしろ見くびられるばかりで、なおのこと自己嫌悪に陥る」

「自尊心とは、自分でよいことだと自覚していることをしたときに得られる」

 

               (デヴィッド・リーバーマン著「相手を1分で動かす心理学」三笠書房刊」より引用)

 

 

 

 

 

スポーツジム指導員、今村博美さんの言葉です。

今村さんが指導員になったのは、還暦の60歳。スポーツジムのスタッフに応募した20人のなかで最年長だった。「社会のために働きたい」との今村さんの言葉が担当者の胸に響き、採用が決まった。

今村さんは20年以上勤めた製薬会社を、うつ病のため退職。いま指導員として働いているジムに通ううち、「むくみなどが取れて体と心が軽くなっていくのが実感できた」という。

「人はいくつになっても変われることを伝えたい」、「60歳になって人の役に立てるのがうれしい。体が続く限り、インストラクターとして働きたい」と話している。

 

                                    (京都新聞2010年9月19日配信より引用)

 

 

 

 

 

元五輪バレーボール選手、大林素子(おおばやし・もとこ)さんの言葉です。

中学一年のとき、大林さんは、満足な練習もしないまま新人戦に出場し、ぼろ負けした経験があります。落ち込んでいる大林さんに、顧問の先生が次のように諭したのです。

「反省したり落ち込んだりできるのは練習した者だけだ。おまえにそんな資格はない」

この言葉で目が覚めた大林さんは、練習に打ち込み、3回連続で五輪出場をはたしました。

以下、大林さんの言葉です。

「夢だった女優の仕事も始め、39歳で初舞台を踏みました。自分の未熟さを思い知るばかりですが、やめようとは思いません」

「できないなら、けいこを頑張ればいい。練習すればするほど自信になる。その気持ちは選手時代から変わりませんし、これからも努力を続けたいと思っています」

 

                                 (日本経済新聞2010年9月17日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

作家、伊藤肇(いとう・はじめ)さんの「人間的魅力の研究」(日経ビジネス文庫)から引用しました。

このところ、ホンモノに出会う機会が少なくなったように感じていました。しかし、伊藤さんの書籍を読んで、私の考えが間違っていたのではないか、と思い始めたのです。

「いつもひかえめで内容が充実しているホンモノ」に目を向けず、「常に大げさで、ハッタリやスタンドプレーが目につくニセモノ」に踊らされていたのではないかと、いま感じています。

ホンモノをホンモノと見分けるには、それなりの眼力が必要とされるようです。

 

 

 

 

 

丸紅会長、勝俣宣夫(かつまた・のぶお)さんのコラムから引用しました。

上司がなすべき要諦(ようてい=最重要ポイント)は、「部下を認め、仕事を任せ、ほめること」だとの意味です。

私自身、文章塾の講師として、気づいたことがあります。

どのような文章でも、必ずいい点があるので、まずそこを認めてあげること。

文章の不自然な箇所は、ヒントだけあたえて、修正をできるだけ本人に任せること。

解決できたら、ほめてあげること。

どうやら、これが、スピーディな文章力向上のポイントのようです。

仕事にも、教育にも、育児にも、すべてにあてはまるように思えます。

 

                                 (日本経済新聞2010年9月10日朝刊より引用)

 

 

 

 

作家、中野孝次(なかの・こうじ)さんの言葉です。

はっとしました。

友人と、いまの日本の悪いところばかり批判しあっていたからです。経済も社会福祉も、いっこうによくならないのに、政治が空転している。人口が減少し、急速に高齢化が進んでいるのに、対策がうたれていない。

しかし、これが現実なのです。当面はこの現実のなかでやっていくしかないと決めたら、なんとなく爽快な気分になれました。

以下、中野さんの言葉です。

「どんな時代だって不平家には満足できぬ時代だろう。逆に本当に自己に与えられた生を生きようとする者にとっては、どんな悪い時代だって、それがその人にとって全部の現実であるはずだ」

 

                         (中野孝次著「生きることと読むこと」講談社現代新書より引用)

 

 

 

 

 

心理学者、河合隼雄(かわい・はやお)さんの言葉です。

ありとあらゆるモノが用意されている生活を考えてみてください。欲しいと思う気持ちが、なくなってしまうのではないでしょうか。すぐには手に入れられそうもないからこそ、夢や希望につながるように感じます。

現代社会では、この原則が崩れつつあるように思えてなりません。

河合さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「ある程度、モノがないほうが生きやすいのではないかと私は思っています。あまり豊かすぎると、自分の目標が見えなくなってしまうからです」

「私たちの子どものころでも、「あの本が読みたいな」と思っているうちはいいけれども、最初からズラッと並んでいたら、なかなか読もうという気が起こりませんでした。いまの子どもは、生まれたときからそういう状況に置かれているように思います」

 

                         (河合隼雄著「人の心はどこまでわかるか」講談社刊より引用)

 

 

 

 

 

小説家で精神科医、加賀乙彦(かが・おとひこ)さんの言葉です。

好きなことは、「つらくてたまらないときの逃げ場になるだけでなく、人生をより豊かにし、その人を幸福へと導く原動力となっていきます」と、加賀さんは語っています。

ところで、日本人に、これといった趣味がない方が多いのはなぜでしょうか。

以下、加賀さんの言葉です。

「好きなことがなかなか見つけられないという人は、好きなことと得意なことを混同し、それがどう評価されるかにこだわりすぎているのかもしれません」

そのようなことは、「いったん横に置いて、素直に自分の心と向き合ってみれば、誰でも必ず「好き」が見つかるはずです」

「そうして見つけた「好き」は、比較や競争とは次元の違うところにある。だからこそ、子供にとっても大人にとっても生きていくうえの支えになるのです」

 

                             (加賀乙彦著「不幸な国の幸福論」集英社新書より引用)

 

 

 

 

 

迷ったとき、不安になったとき、自分に問いかける質問として、作家で作曲家のフランソワ・デュボアさんがあげている「自分の夢や希望を優先していませんか?」にでてくる言葉です。

「あなたの意見も聞かせてほしい」は、簡単なようにみえて、なかなか言えない言葉です。デュボアさんの意見、もう少し長く紹介します。

「自分の夢や希望に基づいて行動を起こすのは、決して悪いことではありません。でもその行動が他人を踏みにじっていないかも併せて確認することは大切です」

「「私はイタリアンを食べたい。あなたは何を食べたい?」この程度のことも些細な気づかいですが、実は大きな行動なのです」

 

        (フランソワ・デュボア著、「いつもいい方向に人生が動く1%の人たち」青春出版社より引用)

 

 

 

 

 

 

ソフトバンク創業者、孫正義(そんまさよし)さんの言葉です。

孫さんは、1974年、「人生であれほど感動したことはない」という体験をしました。微細なチップ、大規模集積回路の拡大写真に出合ったのです。

人間が人間の頭脳をこえるものを発明してしまったと思うと、「余りの感動で両手両足の指がじーんとしびれてきて、10分ほど涙が止まらなかった」といいます。

孫さんは、「絶対にこのチップの時代がくる」と考え、写真を枕の下に入れて寝て、学校まで持って行き、ときどき鞄から出してはながめていたのだそうです。

孫さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「夢を達成できる人とできない人の唯一の違いは、その夢をどのくらい心の底から達成したいと思っているか。すごい決意をし、その夢の達成に向かって、恐ろしいほどの情熱で努力をしたか」につきるのです。

 

                        (2010年8月30日放映、テレビ東京「カンブリア宮殿」より引用)

  

 

 

 

 

ピアニスト辻井伸行(つじい・のぶゆき)さんを励ました、指揮者、佐渡裕さんの言葉です。

辻井さんがまだ13歳の頃に才能を見いだした佐渡さんは、折に触れ、辻井さんを励ましつづけてきました。その甲斐あって、辻井伸行さんは昨年度の米国バンクライバーン国際ピアノコンクールで、日本人として初の優勝を勝ち取ったのです。

やりたいことが出来る人生って、素晴らしいと思いませんか。

でば、どうしたら、やりたいことができるようになるのでしょうか。

佐渡さんの言葉のとおり、「勇気を持って挑戦する」のが、正攻法のように思えます。

やりたいことをするために勇気を持ってチャレンジするのか、それとも、やりたいことも、チャレンジもしないで一生を終えるのか。

どうやら、人生は二者択一のようです。 

 

                                (日本経済新聞2010年8月20日、夕刊より引用)

 

 

 

 

 

円周率5兆ケタ達成というニュースが配信されました。

長野県飯田市の会社員、近藤茂さんの快挙です。

従来の世界記録を大幅に上回っており、近くギネスブックに申請予定だそうです。

近藤さんは、このことを自ら「究極の自己満足」と言ってはばからず、さらに、「次は10万ケタを目指す」と宣言しています。

他人から認められ、ほめられるのは、とても嬉しいことです。しかし、他人の評価がすべてであるとしたら、自分の幸不幸は、他人に依存してしまいます。

自分自身が納得できて、自分が自分に誇れることをした結果、他人に評価されるのが一番ではないでしょうか。

「究極の自己満足」との謙虚な言葉に、少なからず感動しました。

 

 

 

 

執筆者プロフィール

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