2010年10月アーカイブ

 

ファッション・デザイナー、三宅一生(みやけ・いっせい)さんの言葉です。

文化勲章受賞の知らせを受けて、三宅さんは、次のように語っています。

「常に、できればですが、誰も着手していない仕事がやりたい。それがまた、できたときに、嬉しいわけですよね」

日本の伝統美と、先鋭的なデザインに、こだわり続けた三宅一生さん。

72歳にして革新を目指す情熱に敬服します。

デザイナーや芸術家だけでなく、働く人々が目指すべきは、旧来の壁を破る「誰も着手していない仕事」なのかもしれません。

文化勲章授与式は、この11月3日、皇居で行われます。

 

 

 

 

 

 

 

アグレックス執行役員、中村文代(なかむら・ふみよ)さんの言葉です。

中村さんは、専業主婦を経て、28歳のとき、アグレックスに準社員として入社し、1分間に400字を打つタイピストとして頭角を現しました。新宿センター長に抜擢されたあと、3カ月休みなしで夜中3時まで働きつづけたという経歴の持ち主です。

どうしたら乗り越えられるのかだけではなく、どうしたら楽しめるのかを考えられるようになると、仕事も人生も、味方につけることができるのかも知れません。

中村さんの言葉にであって、以前、耳にしたことを思いだしました。

「楽するために、がんばる」

松井証券社長、松井道夫さんの言葉です。

 

                               (日本経済新聞、2010年10月25日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

チリ鉱山の落盤事故から生還を果たした、ビクトル・セゴビアさん(48歳)の言葉です。

確信に満ちたセゴビアさんの言葉にであって、日頃いかに漫然と過ごしていたのかを再認識させられました。

与えられた時間は有限であるはずなのに、まるで人生は無限に続くかのように振る舞っている人が多いのではないでしょうか。私もその一人です。

親孝行したい時には親はなし」との格言があります。

「したいこと、したい時には時間なし」にならないよう、気を引き締めようと考えています。

 

           (テレビ番組、NHKスペシャル「奇跡の生還、スクープ・チリ鉱山事故の真実」より引用)

 

 

 

 

 

 

精神科医、V.E.フランクルの言葉です。

高校在学中に書いた論文が、国際精神分析学会誌上に掲載され、フランクルは、以来一貫して、「生きる意味」を追求し続けたのです。

あのナチス強制収容所でも、決して希望を失わなかったフランクルは、収容体験を、「夜と霧」に著し、世界的な大ベストセラーを生みました。

フランクルは語ります。

「人生のほうはまだ、あなたに対する期待を決して捨てていないはずです。あなたを必要とする何か、あなたを必要としている誰かが必ずいるはずです」

「どんな時にも人生には意味がある。自分を必要とする何かがあり、自分を必要とする誰かが必ずいて、自分に発見され実現されるのを待っている」

 

                            (フランクル著「(生きる意味)を求めて」春秋社刊より引用)

 

 

 

 

 

ドラマ「おしん」を手がけた脚本家、橋田寿賀子(はしだ すがこ)さんの言葉です。

橋田さんは、次のように語っています。

『私があのドラマを通して本当に伝えたかったのは、辛抱の美徳ではありません。「日本人はこれ以上、経済的に豊かにならなくてもいいのではないか」「身の丈に合った幸せを考えよう」というメッセージでした』

『上昇志向は人が成長するためにとても大切ですが、いつまでも高望みをして身の丈を知ろうとせず、社会が悪い、時代が悪いと人のせいにしていると、一生を恨み節で終えることになります』

『自分は純文学より大衆文学を書くタイプと心得て、わかりやすいドラマを心がけました。ついぞ芸術作品には縁がありませんでしたが、おかげで好きなものを書ける自分があります』

『一流になろうと躍起になるより、今の自分に満足して生きる方が幸せだと思うのです』

 

                               (日本経済新聞、2010年10月20日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

 

心理学者、河合隼雄(かわい はやお)さんの言葉です。

努力するのはいい。しかし、何が幸福なのかを考えて努力しなければ、むなしい結果に終わりかねない、と河合さんは警告しています。

さらに、河合さんは語ります。

「みんなの努力や科学の力でどんどん物質的に豊かになるのを経験してきましたから、頑張ればできるということを、単純に考え過ぎる。それは物の方で、心の方はそうはいかない」

「勉強して偉くなったら幸福なのか、長生きしたら幸福なのか、物がたくさんあったら幸福なのか・・・みんなで考え直す必要があります」

 

                              (河合隼雄著『「人生学」ことはじめ』講談社刊より引用)

 

 

 

 

 

富士フィルムホールディング社長の古森重隆(こもり しげたか)さんが、子供のころ、たたきこまれた言葉なのだそうです。

この言葉が、いま、とても新鮮に感じられるのは、なぜでしょう。

人間の原点とも言うべき、これらの要素が、抜け落ちてしまったかのように見える人が、多いからではないでしょうか。

将来の社会を支える子供たちに向けて、そして同時に、子供たちのお手本になるべき教師や政治家たちに、投げかけられた言葉のようにも感じます。

古森さんの言葉、もう少し長く紹介します。

「一歩海外に出たら、みんな仲良しなんて甘いことは通用しません。外国人はよく主張する。へらへら聞いていたら軽んじられるのが落ちです。確固たる立脚点を持って論理的に自分の意見を主張してはじめて、向こうはこちらに一目置いて交渉になるんです」

 

                               (2010年10月18日、日本経済新聞朝刊より引用)

 

 

 

 

 

 

『史記』を出典とする名言。

好調がいつまでも続くことがないのと同様、禍(わざわい)も、いずれ福に転ずるとの人生訓です。

10月17日(日曜)朝のテレビ番組で紹介されていました。

「あざなえる」とは、(わらを)よりあわせること。裏側のわらは、いずれ表になり、表側のわらは次に裏となって縄ができる。

突然の不調や事故は、好調のときにやってくる。注意を怠ってはならない。永遠に続く禍はないから、禍が過ぎ去る日の到来を信じて、心穏やかに暮らしなさい、との警句でもあります。

日本語訳の素晴らしさとあいまって、味わい深い言葉になっています。

 

 

 

 

 

英国の作家、ジェームズ・アレンさんの言葉です。

行き過ぎた完全主義は、心の病の結果だと言います。同様に、仕事をいい加減なまま放置して平気でいられるのも、心の病なのかもしれません。

アレンさんは言います。

「プロと呼ばれる人たちは、どんなにささいなことも手を抜くことはありません」

「優れた仕事を完成する人たちは、小さなことをいい加減にして放置すれば、あとで問題が大きくなることを心得ています」

「小さなことを見逃す人は、大きなことだけが、より重要で注目されると考えています。これは、多くの人に共通する間違った考えです」

 

                   ジェームズ・アレン著「運命を変える心の習慣」ゴマ・ブックス刊より引用)

 

 

 

 

 

メジャーリーガー、松井秀喜選手の言葉です。

プロ選手の発言は、いつも具体的です。「勝つ」という、具体的な目標に向けた言葉だからだと思います。

「どうしようもないことに腹を立て、文句を言ったところで、何もこちらにプラスにならない。むしろ、文句を言うことで余計なエネルギーを使う。集中すべきときに集中できないから、マイナス面ばかりだ」

善悪ではなく、生活の智恵から生まれた発言なのです。

「とくに注意が必要なのは「過去」。過去のミスをいつまでも気にしても、何も始まらない。過去のミスは、もう変えることができない」

われわれにも、過去のミスをつい気にしてしまう悪いクセと決別すべき時期がきているのかもしれません。

 

                     (根本慎吾著「トップアスリートの勝つコトバ」秀和システム刊より引用)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケニアのノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイさんの言葉です。

なにかを変えたいと思っている人は大勢いるように感じます。なにかを変えるることで、希望を実現したいと考えているのでしょう。

しかし、簡単ではありません。簡単ではないどころか、自分以外のものを自分の思いどおりに変えることは、ほとんど不可能なのではないでしょうか。

希望を実現するためにできること。それは、自分自身が変わることなのです。

『他人と過去は変えられない。変えられるのは自分の先のことだけだ』と語ったのは、精神科医、斎藤茂太さんです。

 

          (斎藤茂太著「言葉ひとつでいい人生がみつかる」リュウ・ブックス アステ新書より引用)

 

 

 

 

  

 

京セラ創業者、稲盛和夫さんの著作の解説で、作家・堺屋太一さんは、次のように語っています。

『「不利を有利に換える」---これは豊臣秀吉から松下幸之助に至る出世人に共通している。その人生は一見、恐るべき幸運の連続に見える。何万人かの挑戦者の中の希有の幸運児とも思えて来る。だが、決してそうではない。幸運の基には、その人だけの使命感(ミッション)と情熱(パッション)と思想(フィロソフィー)があるのだ』

偉人や英雄と呼ばれる人間は、例外なく多くの大失敗や挫折を経験しているように思います。

あなたが今もし、大失敗や挫折に打ちひしがれているのであればなおのこと、この言葉を人生の糧にしてほしいのです。

永遠に続く失敗や挫折はないのですから。

 

                     (稲盛和夫著「稲盛和夫のガキの自叙伝」日経ビジネス文庫より引用)

 

 

 

 

米国のストレスコンサルタント、リチャード・カールソンさんは、次のように語っています。

「すぐヤキモキしない見返りはものすごく大きい!まずストレス・レベルが下がる。周りの人たちや人生を受け入れやすくなる」

「反動が減り、人生を重荷ではなく、冒険とみなすようになる」

「すぐヤキモキしないコツは、そうすまいと決めること。周りの人たちや出来事に自分がどう反応するか観察することだ」

リチャード・カールソンさんの話を聞いていると、なんだか楽しくなってきませんか。

「人生を冒険とみなす」

この言葉を忘れないようにしようと、いま自分に誓ったところです。

 

             (リチャード・カールソン著「小さいことにくよくよするな2」サンマーク出版刊より引用)

 

 

 

 

 

漫画家、藤子不二雄A(ふじこ・ふじお・えー)さんの言葉です。

「人間を描くのに、アイデアだけでは絶対に駄目なんです」と藤子さんは言います。「人は公的な面と私的な面が違うから面白い。そういう意味で、僕にはたくさんの引き出しがある。様々な方と濃密に付き合いましたから」

ここまで言える藤子さんが、羨ましいと感じます。

きっと、藤子さんが多くの人に好かれ、同時に、周囲を大切にした結果なのでしょう。

出会いを、そして、出会った人を、大切にする。

よい人生とは、この繰り返しのように思えます。 

                                                                                        (日本経済新聞2010年10月6日夕刊より引用、なお、藤子不二雄AさんのAは、〇の中にAが正しい表記です)  

 

 

 

  

 

 

 

セラピスト、石井裕之(いしい・ひろゆき)さんの言葉です。

挑戦しなければ、失敗はなくなるが、成功を味わうこともできなくなる。

挑戦しなかったことを、「やってみれば成功したかもしれない」などと考えあぐねるのは、無駄なエネルギーを浪費するだけ。むしろ「チャレンジしたけど、ダメだった」という結論に達したほうが、次のチャンスに向けてスタートが切りやすくなる、と石井さんは説いています。

石井さんの言葉を続けます。

「やってみたいことがあったら勇気を出してチャレンジしてみてください。好きな人がいたら、怖くてもいいから告白してみてください」

「けた外れに成功する人は、失敗の数や規模もけた外れだということは、あなたもすでにご存知のはずです」

       

                  (石井裕之著「人生を変える!「心のブレーキ」の外し方」フォレスト出版刊)

 

 

 

 

 

 

作家、五木寛之(いつき・ひろゆき)さんの言葉です。

日本人は、同じような仲間だけのグループを作って、つるんでいることが多い。思いきって、いままでと違う種類の友達をもつと、とたんに世界がひろがる。

このように主張している心理学者がいます。

そのとおりだと思います。

私が花王を早期退職して、ちょうど10年です。

この間、まったく違ったタイプの方々と知り合い、コミュニケーションを取り合ってきました。予想もしなかった新鮮な驚きや楽しみがあったことは事実です。

いろいろなものを受け入れて、たくさんのもの(人)を好きになった方が人生、とにかく楽しいのです。

 

                                  (五木寛之著「大河の一滴」幻冬舎刊より引用)

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション塾を主宰している今井登茂子(いまい・ともこ)さんは、ある仕事を依頼された時、こう言われたのだそうです。

「このひと言はピシリとハートを射抜き、一も二もなく決めてしまいました。そして、かなりハードルの高い内容だったにもかかわらず、可能な限り明るく頑張ることができたのは「私は認め、信じてもらえている」という、ただその一点が支えになっていたからだと納得して思えるのです。」

言葉には大きな力があります。

ときに、勇気と感動を与え、できそうもないことを完遂させる力があるのです。しかし、使い方によっては、恐ろしい逆効果を生むことも、よく経験するところです。

言葉こそ、人間の複雑な感情、微妙なニュアンスを表現できる唯一の道具だからです。

できれば、可能な限り、相手を癒し、元気を与えられる言葉を、使いつづけたいものです

 

                                                                          (日本経済新聞2010年9月25日朝刊より引用)

 

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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