2011年5月アーカイブ

 

作家、幸田真音(こうだ・まいん)さんの言葉です。

「人生の時間管理」と題したコラムの中で、幸田さんは、次のように語っています。

「なにをやり遂げ、なにをやり残してきたか。いや、自分が本当にやりたかったことはなんだったのか」

「限られた(時間の)なかで、自分はこのあとなにをすべきなのか」

忙しければ忙しいほど、目前のことを処理する日々になりがちです。

限られた自分の時間を悔いなく使うために、「このあとなにをすべきなのか」と問いかけてみることが、とても大切に思えてきます。

 

                                (日本経済新聞、2011年5月18日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

臨済宗の僧侶、根本紹徹(ねもと・じょうてつ)さんの言葉です。

根本さんは、インターネットを使った座禅会や語り合う会を開いています。

「(私が)話を聞き、自分の考えを話すことで、みんなが元気になることが目に見えて分かる」

「みんな一生懸命生きてますよ。うまくいかないだけで......」

「人々の悩みに向き合うことは究極の修業です。そこに使い切りたい、自分のいのちを」

コミュニケーションで難しいのは、人の話を心から傾聴することと言われています。

なぜ、難しいのでしょうか。

子供時代から、家庭でも学校でも、自由な発言が封じられてきたからではないか。

そんなことを考えています。

 

                  (スクラップ整理の続編です。朝日新聞、2010年6月21日夕刊より引用)

 

 

 

 

ヒューマンキャピタルソリューション研究所代表、前田卓三さんの言葉です。

「(経営)トップは結果責任を負い、部下には『失敗の自由』を与えるのが組織を活性化する要諦」と語っています。

上司と部下が目標を共有したら、あと、仕事は部下に任せ、たとえ失敗したとしても、その責任は上司が負う風土のなかでこそ、組織は活性化するというのです。

「直ちにやれ。うまくいかなかったら、おまえの責任だからな」というような上司は上司としての役割を果たしていないのです。

失敗すると怒られ責任を取らされる社会と、失敗しても励まされ、再びチャンスを与えられる社会とでは、組織だけではなく、人間そのものの活性度、幸福度が格段にちがってくるのではないでしょうか。

失敗しないことを求められる社会から、チャレンジすることを求められる社会へと、日本が大きく舵を切る時期にさしかかっているように思えてなりません。 

                            

                                (日本経済新聞、2011年5月22日朝刊より引用)

 

 

 

 

震災からの復興について語った、精神科医、香山リカさんの言葉です。

「抱えている問題もそれぞれなら、立ち直りのペースも同じようにバラバラであるはずです」

「まだ、とても元気がでない。歩き出したのに再び悲しみが襲ってきた。やる気はあるが、体がついてこない。それはごくあたりまえのことです」

「被災地以外にいる人にとっても同じこと。焦らず慌てず、一歩進んではまた休み、力を入れすぎずに日々をすごしてほしい」

仕事でも、プライベートでも、いつも元気で明るい人は、どこか不自然なのではないでしょうか。しかし、その不自然な姿を、いままで日本の社会が求めてきたようにも思えます。立場上、元気を装わなければならない時は別として、悲しいときは悲しいと、辛いときは辛いと言えることこそが、その先の元気につながるように思えるのです。

 

                                   (読売新聞、2011年5月10日朝刊より引用)

 

 

 

 

ノーベル化学賞を受賞した根岸英一(ねぎし・えいいち)さんの言葉です。

「福島原発は想定の危機のレベルが低すぎた」

「私は、第2次大戦後の日本を経験しています。どん底で食糧もない状態から1年1年が少しずつ良くなって、そのうち加速して良くなりましたよね」

「あのときの経験、記憶が大きなパワーです」

「だから、大きな不幸があっても、「Life must go on」(それでも人生は続く)で、続けているうちに、またその上昇の過程をかみしめられる時が来るんだろうと思っています」

松任谷由美さんとの対談で、根岸さんはこのように語っています。

 

                                    (読売新聞、2011年5月6日夕刊より引用)

 

 

 

 

うつ病などに対する認知療法の権威、大野裕(おおの・ゆたか)医師の言葉です。

われわれは、ものごとの結果だけを考える傾向があります。

大野さんは、「結果より過程の分析が大事」との観点から、次のように語っています。

「失敗したという現象だけを見て自分を責めていたのでは何も変化が起きない」

「失敗したということは行動したことの証しでもある」

「行動できていたということはそれだけで意味があることなのだ。また、そこから何かを学び取ることができればそれに越したことはない。そのためにはプロセスを大切にすることだ」

「表にあらわれた現象だけでなく、そのプロセスに含まれた意味も思い出すようにすると、今年が来年につながっていく」

 

               (スクラップ整理の続編です。2001年12月25日、日本経済新聞夕刊より引用)

 

 

 

 

 

岡野工業社長、岡野雅行(おかの・まさゆき)さんの言葉です。

「今の人は、とにかく解答のある勉強ばかりしている。でも社会に出れば、正解が分からないことも多い。自分で考えていく必要があるんです」

と語っています。

福島原発事故の原因も、つきつめれば、知恵の不足だったとも言えるのではないでしょうか。

日本の教育が、知識重視から知恵重視になれば、もっといい社会に変われるのではないか、と思えてなりません。

 

                                 (日本経済新聞、2011年5月6日朝刊より引用)

 

 

 

 

 

 

 

阪神大震災で、幼子を失った上仲まさみ(うえなか・まさみ)さんの言葉です。

「震災で逝った息子よ」を、朝日新聞に投稿し、コラム「ひととき」に掲載される(95年2月5日)と、全国から600通近い手紙が寄せられたのです。

「自分がどこに流されているのか分からなくなったら、あの『ひととき』やその後の出会いを振り返る。すると何が大事で何が大事でないか、見えてくるのです」

人生が無限に続くかのように、時間を無駄遣いしているわれわれへの警鐘と受け止めました。

 

                                   (朝日新聞20001年8月9日朝刊より引用)

 

 

 

 

 

プロスケーター、荒川静香(あらかわ・しずか)さんの言葉です。

幼少時から高校卒業までを、仙台で過ごした荒川さんにとって、今回の震災は他人事ではない。

「よく遊んだ仙台、荒浜の海水浴場は跡形もなく、練習したリンクは使えるめどが立たない。自宅近くの総合運動公園「グランディ・21」は遺体安置所になった」

「今は皆が被災地に心を寄せ、人々の結びつきを再認識している。それを一時の熱風で終わらせず、温かい微風を送り続けたい。支援活動にも持久力が必要だと思っている」

ゴールデン・ウイークには、10万人を大幅に超えるボランティアが押しかけ、被災地で、交通渋滞が起こっていると言う。この情熱が、微風に変わったとしても、いつまでも持ち続けることができれば、現地の人々にとって、これほど有り難いことはないのではないだろうか。

 

                                 (日本経済新聞、2011年4月5日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

日本文学研究の第一人者で文化勲章を受賞した、ドナルド・キーンさんの言葉です。

キーンさんは、日本に永住するため、「秋までには東京都内に移り住む」予定だといいます。震災後の苦難を、日本人と共有したいからだと報道されています。

米国コロンビア大学の名誉教授であるキーンさんに、「日本という国がなかったら、私は果たしてまともな人間になれたかどうか」とまで語らせたものは、何なのでしょうか。

不況のなかで、格差と少子高齢化が進み、さらには、政治的な混乱が続くなど、悪い面ばかりが目立つように思えてなりませんでした。

しかし、日本には、このようなマイナス面を上回る「よさ」があることを、キーンさんが教えてくれています。

 

                                    (読売新聞、2011年4月28日朝刊より引用)

 

 

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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