2011年6月アーカイブ

 

ぐるなび会長の滝久雄さんが、「20代半ばに出合った言葉」として紹介しています。

「人は後世に対しては義務こそあれ権利はない。また前世に対しては権利こそあれ義務はない」が、その全文です。

われわれは後世への義務を、果たしているのでしょうか。

日本の膨大な借金や、年金制度改革の遅延は、そのまま、若者たちや、これから生まれてくる子供たちの負担になります。

英国の元首相、マーガレット・サッチャーさんの言葉を、また思い出しました。

「我々が自分個人の人生で達成できる最大のことは、子供たちにより良い未来を残してあげることである」

 

                                (日本経済新聞、2011年6月23日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

ジャズピアニスト、山下洋輔(やました・ようすけ)さんの言葉です。

『(ジャズを)練習していたある日、栗谷さんが「おい、こいつはすごいぞ。絶対に小節を食わない(間違えない)。バンドマンになれる」と言った。大学生のお兄さんが中3の子供に言ったたわいない軽口だが、もしかしたら、これがぼくの人生を決めた一言だったのかもしれない』と語っています。

褒め言葉は、子供の成長にとって、このうえなく必要な糧なのだと感じます。

私が文章を書く職業(コピーライター)を選んだのも、小学校時代の担任教師から、作文を褒められたのがきっかけです。

子供に限らず、行動には普通、二面があります。

遅いのではなく、慎重なのかもしれない。失敗が続くのではなく、多くのチャレンジをしているのかもしれない。このように考えることができると、人生が変わってくるようにも思えるのです。

 

                            (日本経済新聞、2011年6月5日朝刊「私の履歴書」より引用)

 

 

 

 

 

 

 

「希望学」の研究を続けている東京大学教授、玄田有史(げんだ・ゆうじ)さんの言葉です。

『希望学では希望を「行動」によって「何か」を「実現」しようとする「気持ち」と、4つの要素で定義する』

「今、大切なのは、(中略)清掃をきちんとするなど、生活のなかでできる何かを具体的に決め、実現するために行動を続けることだ」

「希望は何から生まれるのか、(中略)とりわけ大きいのは、人と人のつながり」、「分かってくれる人が3人いれば大丈夫」

人と人のつながりの中から希望が生まれ、人と人のつながりの中で伝播するのです。「無縁社会」とも言われるいま、大震災を教訓に、「無縁社会」から無縁になるためにも、人と人のつながり、そして、コミュニケーションを大切にしたいものです。

 

                                   (日本経済新聞、2011年6月8日夕刊より引用)

 

 

 

 

花まる学習会を運営する高濱正伸さんの言葉です。

「絶対にない。そんなものは、どこにもない。あなたを待っている場所なんか。あなたが行って、あなたが良くするしかない」

「それをなんとか合わせていくのが人生」

「自分様にとって合わないからと、世界を切って捨てていると、最後は引きこもりの道しかない」

と語っています。

花まる学習会は、いま、入会待ちが出るほどの人気塾だそうです。

自分の将来は、自分で切り開く。

日本の若者たちが目指すべき方向が、はっきり見えたように思えます。

 

                           (テレビ番組「カンブリア宮殿、2011年6月2日放映より引用)

 

 

 

 

 

「社会との関係性が大切」と語るのは、社会学者の宮本みち子さんです。

「家族や友人だけではなく、ここにいるみんなが受け入れてくれるという実感、同時に、自分が誰かの役に立っているという実感。そういうものがあることが関係性です」

震災後、「何が幸福か」という価値観が変化しつつあると言います。

そのひとつが、「自己実現」重視から、「社会との関係性」重視への変化です。

どんなに些細な幸せでも、みんなと共有すれば、大きな幸せにできるのかもしれません。しかし、心を開いて、さまざまな人々を受け入れ、助け合っていくのは、それほど簡単ではないようにも思えます。

社会との関係性をどのように実現していくのかが、今後、大切な課題になるのではないでしょうか。

 

              (NHKテレビ番組「クローズアップ現代」2011年6月2日放映より引用の第3弾です)

 

 

 

 

前回のブログに引き続き、心理学者で京都大学人間・環境学博士内田由紀子さんの言葉です。

「まわりの人が支えてくれるから、じゃやってみよう(と思える)」、「何かあれば、お互い助け合えるような他者の存在が、力を発揮する」と語っています。

では、「困ったときに、助けてくれる人」は、どうすればできるのでしょうか。

日頃から、あなたのそばの困っている人を、助け続けてあげること以外にはないように思えます。

正に、情は人のためならず(他人のために情をかけてあげるのではなく、結局は、自分自身のため)、なのですね。

 

                     (NHKテレビ番組「クローズアップ現代」2011年6月2日放映より引用)

 

 

 

 

「幸せは、ふつうの生活のなかに見いだすもの。ふつうの生活がいかに大切か」

こう語るのは、心理学者で京都大学人間・環境学博士、内田由紀子さんです。

ちょっとした病気をすると、健康のありがたさが、身に沁みて感じられるものです。しかし、考えてみるまでもなく、病気とは無関係に、健康はありがたいのです。

ただ、残念なことに、われわれ人間には、「慣れ」という恐ろしい習性があります。

「ふうつの生活」という大前提のなかにこそ、幸せがあるのだと、今回の大震災が、あらためて気づかせてくれました。

せめて、この気づきだけは、忘れたくない。

「慣れ」という宿命的な習性から逃れて、深く心に刻みたい言葉です。

 

                     (NHKテレビ番組「クローズアップ現代」2011年6月2日放映より引用)

 

 

 

 

 

 

 

「ピアノの女王」とも呼ばれる著名ピアニスト、マルタ・アルゲリッチさん(70歳)の言葉です。

アルゲリッチさんは、来日をキャンセルする外国人が多い中、この5月の「別府アルゲリッチ音楽祭」を決行しました。

「私は大震災後、日本の人が示した忍耐、気配り、愛のすべてに感謝しただけ」

と語っています。

今回の音楽祭の録音をCD化して発売し、印税はすべて義援金にあてると言いいます。

世界中から寄せられる支援と、熱い心に元気づけられるのは、被災者の方々だけではないように思えます。

 

                                  (日本経済新聞、2,011年6月6日夕刊より引用)

 

 

 

 

日本国際民間協力会理事長、小野了代(おの・さとよ)さんの言葉です。

「目立つと足を引っ張られる。陰口も批判もありました」

「必死に奉仕活動をやっているのに褒められるどころか悪口を言われ、非営利団体だからお金がもうかるわけでもない。やめてしまおうかと何度も思いました」

「活動がなんとか軌道に乗り始めたころ自分の中で価値観の転換が起きたのです。感謝されなくても陰口をたたかれても、困難の渦中にいる人たちの助けになれるだけで幸せなのだと悟ったのです」

情は人のためならず、との格言があります。情は他人のためではなく、結局はまわりまわって自分のためになる、との意味です。小野さんの言われていることは、まさに、情は人のためならず、なのだと思えます。

 

                                  (日本経済新聞、2,011年6月1日夕刊より引用)

 

 

 

 

精神科医で認知療法の権威、大野裕(おおの・ゆたか)さんの言葉です。

人生は、8勝7負か7勝8負がほとんど、との言葉を聞いたことがあります。

全てうまくいくこともなければ、全てダメなこともないのです。

悩みがあって壁にぶちあたってしまったら、まず、「そう考える根拠はどこにあるのか」、さらに、もしそうだとしても、「だからどうなるというんだ」と内省し、最後に、「別の考えはないものだろうか」と、「3つの質問を心の中で順番に問いかけてみることで、自分の考え方を変えていくこと」が大切、と語っています。

「ほどほどで良しとすべしのすすめ」、のように私は感じます。

 

                                   (大野裕著『「うつ」を治す』PHP新書より引用)

 

 

 

 

 

 

 

ソフトブレーン創業者、宋文(そう・ぶんしゅう)さんの言葉です。

宋さんは、25年前、中国の国費留学生として来日し、日本で起業しました。

「私は妻も子も日本人、友人の98%も日本人で思い入れがある」

「海外の投資家は、日本の「カントリーリスク」の大きさに投資や進出を躊躇している。何もしない、何も決まらない政治リスク、膨大に膨らんだ日本国債リスク、顕在化した地震リスク、そして、硬直的で古い経済システムだ」

「今のままでは日本経済はどうにもならない。海外投資家は10年前からそう思っている」

と、警鐘をならしています。

どの指摘も、そのとおりだと思えます。

 

                              (読売新聞2011年5月31日朝刊より引用)

 

              

 

 

 

 

 

歌手、アグネス・チャンさんの言葉です。

日本ユニセフ協会大使として、東日本大震災の被災地を訪れた翌日、次のように語っています。

「親戚や家族を10人以上亡くした被災者にも会った。「すごい生活なのに、文句ひとつ言わない。会うと必ず『来てくれてありがとう』ってお礼を言う」。東北人の強さに触れ、「私のがんの経験なんて、なんと小さなことだったんだろう」と思えてきた」

「私はもっと強くなりたい。東北の人の強さ、それを目標にしたい」

アグネスさんは、2007年9月に乳ガンと診断されたのです。

以来、「あしたは生きられるかどうかわからない今日を迎えるたび、「毎日が誕生日」と思えてくるようになった」とも語っています。

 

                                    (読売新聞2011年5月20日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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