2011年10月アーカイブ
作家、大野更紗(おおの・さらさ)さんの言葉です。
「憂いているだけでは、現実は、何も変わらない。そういうときは、自分が動くしかない」
「(しかし)困っていることが深刻であれば、深刻であるほど、人に話すことは出来ない」、「言葉にならない気持ちがきっとある」
「絶望はしない」
「あきらめないことの本質は、少なくても語ることをやめないこと」
こう語る大野さんは、原因不明の難病で、車椅子生活を余儀なくされています。
しかし、執筆の合間をぬって、悩める多くの人たちへの講演活動を積極的に行っているのです。
大野さんの著作「困っている人」(ポプラ社刊)は、20万部に迫るベストセラーになっています。
(2011年10月29日朝7時のNHKニュースより引用)
作家、曽野綾子(その・あやこ)さんの言葉です。
いま、物があふれています。しかし、果たして、日本人は豊かだと言えるのでしょうか。
曽野綾子さんのこの言葉にであって、考えさせられ、いろいろ調べてみました。
高校生を対象に行った調査結果があります(2010年、日本青少年研究所実施)。
「自分は価値のある人間だと思う」に「まったくそうだ」との肯定的回答をした生徒は、わずか7.5%でした。米国の57.2%、中国の42.2%に比べ、圧倒的に低いこの数字を、どのように理解すればいいのでしょうか。
「物があふれていても、心が貧しい」状態から、「物には関係なく、心が豊か」な状態への変化こそ、日本人の最重要課題に思えてきます。
(タイトルの言葉は、曽野綾子著「老いの才覚」ベスト新書より引用)
ひきこもり研究の第一人者で、精神科医、斎藤環(さいとう・たまき)さんの言葉です。
物も自由も、何でも手に入る日本は、まさに、成熟社会です。社会が成熟すると、よほどのことがない限り、何をしていても生きていけるのです。その結果、個人は未成熟になり、成人しても平然と親に寄生するパラサイト的な人が増えてきます。
「(ひきこもりの人の)一番の苦しみは自分自身を肯定できないこと」だと、斎藤さんは指摘しています。そして、「(そのような人が)自信を持つ基盤は、社会的地位、仕事、人間関係の3つ」だと述べているのです。
社会的地位と仕事は、結果として手に入るものです。
だとすると、いい人間関係を築くことが、まず求められるのではないでしょうか。
(スクラップ整理の続編です。日本経済新聞2010年12月4日夕刊より引用)
失敗学の権威、東京大学大学院教授、畑村洋太郎(はたむら・ようたろう)さんの言葉です。
以下、畑村さんの意見概要を紹介します。
「会社で頻繁に開かれる会議は、決断力に欠ける象徴。議論をして結論を得る、決定されたことを連絡するのが会議の目的なのに、日本では、「責任回避」のための会議が余りに多い。だから、ひとりひとりの責任感が稀薄になり、小失敗を見つけても、すばやく対処する発想がでてこない」
「放置された失敗が、やがて致命的な失敗に成長(する)」
「ダメ組織はリーダーの姿勢からして問題のあるケースがほとんど」
日本の組織の根源的な弱点をついているように思えます。
しかし、この言葉は、「このような会議をなくせば、失敗を起こしにくくなる」とも解釈できます。
(畑村洋太郎著「失敗学のすすめ」講談社刊より引用)
慶応義塾大学保健管理センター教授、大野裕(おおの・ゆたか)さんの言葉です。
「くり返し災害の映像を流すだけでなく、被災状況を詳しく尋ねるインタビューもこころの傷を深める可能性がある。そうした二次災害だけは、ぜひ避けていただきたいと願っている」。
生きる希望を失いかけているかもしれない災害被害者に、マイクやカメラを向けるのには、よほどの注意が必要なのです。
被災現場に立って、「カメラマンになったことを、これほど後悔したことはない」と語った方がおられました。この心情こそが、すべての人々に求められているのではないでしょうか。
われわれのちょっとした言葉が、人を死ぬほど傷つける可能性がある事実に、もっと目を向ける必要があるように思えます。
(日本経済新聞、2011年4月1日夕刊より引用)
人は協力しあわなければ生きられない。
東日本大震災が、あらためて、この言葉の意味を教え諭しているように思えます。
しかし、ともすると、人は「自分の力で生きている」と思いがちなのではないでしょうか。
「人のためになることをしている時がいちばん幸せ」とは、人生を福祉に捧げた偉人たちが、ほとんど例外なく発する言葉です。
自分の力で生きている、と思っているうちは、「いちばんの幸せ」を逃しているのかもしれません。
(スクラップ整理の続編です。ただ残念ながら出典が明確ではありません。タイトルの言葉は、インターネットで検索できます。しかし、どのサイトを見ても、出典が不明確でした。誰が最初に述べた言葉なのか、ご存じの方がおられましたら、投稿していただけると幸いです。)
新興国で求められている自動車の条件として、日本経済新聞のコラムに書かれていた言葉です。
広々とした家に住み、大きな車を何台も所有できる人を、成功者とみる時代がありました。
しかし、いま、われわれは、「巨大化、高コスト化」のままでは生き抜けないことを、はっきり確認しつつあります。さらに、個人も企業も、必要不可欠なもの以外の贅肉を削ぎ落とすことに懸命です。時価総額で世界最高企業のアップルは、自社工場をほとんど持たなかったため、膨大な部品の生産を世界中の企業に発注するという形で貢献し、同時に、生産や在庫の管理リスクを取ることなく、次々と新製品を発表できたのです。
「大きくて高価、大量で複雑」を、無駄、あるいは単なるステータスと認識しつつあるわれわれの行き着く先は、「小さく安く、少なくシンプルに」のように思えてきます。
(日本経済新聞2011年10月9日朝刊より引用)
テレビ番組、「天才でなくても夢をつかめる10の法則」のなかで紹介された言葉です。
「才能は学歴や知識の量ではなく、感動の量で決まる」と、解説されています。
では、心ふるわせるモノに出合うには、どのようにすればいいのでしょうか。
書籍、映画、音楽、絵画、講演会、勉強会、スポーツなど、ありとあらゆる機会を作り出して行動し、本物に接することが基本ではないでしょうか。
感動は、脳科学の観点からも、才能を引き出すことが実証されている、と語られています。
(日本テレビ、2010年1月10日放映、「天才でなくても夢をつかめる10の法則」より引用)
心療内科医、海原純子(うみはら・じゅんこ)さんの言葉です。
海原さんは、東日本大震災の被災地を巡回し、被災者の心のケアに取り組んでいます。
「心のケアは「話を聞けばいい」ものだと思われがちだが、そんなに簡単なものではない。他人に心の中を見せるのがどんなに難しいか。カウンセリングを受けるまで、予約とキャンセルをくり返し、1年後にやっと受診した方さえいるくらいだ」
作家の五木寛之さんは、「自分のことを書こうとすれば、必ず、偽善か偽悪になってしまう」というようなことを述べています。五木さんほどの方でも「心の中を見せる」ことは難しいのです。
だからこそ、「一見おちついて、頑張っているようにみえる被災地だが、かなり無理をしながらの生活だと(われわれが)気づく必要がある」のではないでしょうか。
(スクラップ整理の続編です。毎日新聞、2011年7月25日夕刊より引用)

