2012年1月アーカイブ

 

映画評論家、秦早穂子(はた・さほこ)さんの言葉です。

「私たちは国にだまされてきた世代です。3・11後の政府の対応を見て、戦時(太平洋戦争)中の感覚がよみがえりました。だから自分の目で見ない限り、すべては信じない」

激しい言葉です。でも、そのとおりだと感じます。

戦時中も現在も、国民をだます側の共通点は何なのか、考えてみました。共通するのは、全員が、税金で生活している集団だということです。

直近の20年で考えると、不況、就職難、円高、国の財政悪化、デフレ、少子化など、すべての課題を解決する糸口がみえません。

政治家や官僚たちが、無能なのか、それとも、自分たちのことしか考えていないのか、と疑いたくなります。これでは、国民が、そして、現場で頑張っている公務員たちが、あまりに可哀相です。

 

                                  (日本経済新聞2012年1月27日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

 

曹洞宗の元師家会会長、余語翠巌(よご・すいがん)さんが、紹介している言葉です。

「もっと根源のもの、いのちというものがあるのです。仕事をしておるから、いのちが働く。仕事をとってしまったらボケてしまうかもしれませんが、ボケならボケの人生がある」

「一心寮というところの和田重正先生をおたずねした時に、ここでは何もしていませんと言っておられました。ただ、飯を食って畑している。それだけで人間の顔がほぐれてくる。つっぱったような顔つきだった者が、ひと月もすると自然にほぐれてくると言っておられました」

仏教書を読んでいると、異次元の世界を感じます。たまには、日常性から離れてみるのも、いいものです。

 

                 (余語翠巌著「放てば手にみてり『正法眼蔵』弁道話講和」知湧社刊より引用)

 

 

 

 

詩人で画家、須永博士さんの著作「絶望より立つ」の表紙を飾る言葉です。

「人との勝ち負けにこだわっているうちは、まだ未熟。いちばん自分の思いどおりにならないのが自分自身だと気づくと、人に勝つことより大切なことが分かってくる。格差だの不公平だのと騒ぐ前にやるべきことがありますよ」

そんな声が聞こえてくるようです。

 

                                   (須永博士著「絶望より立つ」七賢出版刊より引用)

 

 

 

 

 八起会(やおきかい)会長、野口誠一(のぐち・せいいち)さんの言葉です。
 野口さんは、ご自身の挫折や倒産からの再生体験をもとに、「失敗した人、行き詰まった人が立ち直るための知恵を伝える」 八起会を設立したのです。

確かに、過去のことで苦しんでも、元に戻すことはできません。

すべてのエネルギーを、明日に向けて燃焼させることができれば、好転の可能性が拡大するように思えます。

 

 

 


 

FUWA METAL USA 社長、増井重紀(ますい・しげき)さんの言葉です。

村上龍さんの「日本という国はどういうふうに変化していると思われますか」との質問に答えた増井さんの言葉が心に残りました。

「みんながなんか、お互いを頼りにして、文句は言っているんだけど、誰かがやるんだろうと・・・。自分がやれよ、文句があるならば(と言いたくなる)」

増井さんには、いまの日本人が、親離れしていない子どものように見えるのでしょうか。

番組で紹介されたジャパン・シンドローム(高齢化、少子化、デフレ、労働人口の減少、国の借金)を解決しなければならないのは、増井さんの指摘のとおり、他でもない、われわれ日本人なのです。

 

                         (2012年1月5日放映、テレビ番組「カンブリア宮殿」より引用)

 

 

 

 

 

国際サッカー連盟の2011年女子最優秀選手に輝いた澤穂希(さわ・ほまれ)選手の言葉です。

「好きなものを見つけ、それを夢に掲げて、目標を立てる。それが達成できるかどうか、その結果で自分を責める必要なんて絶対ありません。夢に向かっていく過程が、人生を肉付けしていくんだなって、私自身が実感してきましたから」

18年間追い続けてきた夢がかなったいまも、さらに挑戦を続ける澤選手の言葉に、勇気づけられます。

 

                                  (澤穂希著「夢をかなえる」徳間書店刊より引用)

 

 

 

 

 

 

小学校1年生だった、なかにしゆうすけ君の言葉です。

なかにし君は、なぜ、このように感じたのか、私なりに推察してみました。

えらい人は、その人がえらいだけ。でも、やさしい人は、他人にやさしい。自分のことだけではなく、他人のことを考えられるから、えらい人よりえらい。

しかし、「えらい人よりもやさしい人のほうがえらい」と書いた、なかにし君のほうが、もっとえらいように思えます。

なかにし君の詩の全文を紹介します。

「えらい人よりもやさしい人のほうがえらい

やさしい人より金のない人のほうがえらい

なぜかというと

金のない人は

よくさみしいなかで

よくいきているからだ」

 

                                 (「灰谷健次郎の保育園日記」新潮文庫より引用)

 

 

 

 

キャリア・カウンセラー、千代田真紀(ちよだ・まき)さんの言葉です。

千代田さんと私は、相互研修を行っています。私が千代田さんから(年齢に不相応ですが)キャリア・カウンセリングを受講し、千代田さんには、文章教室の研修をしていただいています。

今回、私が受講した研修テーマは、コミュニケーションでした。

「傾聴」が大切なことは、いまでは周知の事実となりつつあります。なかでも大切なのが、「相手の言葉を、まず、そのまま受け止める」ことのようです。

これが、簡単なようで難しいのです。相手が話終わらないうちに、反論を始めたり、受け止める姿勢が感じられないまま話をすると、「反論が反発になり、敵対してしまう」結果になりかねないのです。

話がどのような内容でも、「相手の言葉を、まず、そのまま受け止める」ことは、相手の存在そのものを尊重する姿勢につながります。

 

 

 

 

 

脳科学者、茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)さんの言葉です。

いつも楽しそうにしている人を見ているのと、いつも辛そうにしている人を見ているのとでは、私達の脳に与える影響にも、雲泥の差があるように思えます。

しかしながら、まったく同じ境遇でも、楽しく生きられる人もいれば、不満だらけの人もいるのが現実です。

「周りの人を幸せにするためにも、もっと楽しく生きる」

今年の抱負に加えたいひとつです。

 

 

 

 

ベルギーの枢機卿、メルシェさんの言葉です。

あの時、あのようなことをしなければ、もっとうまくいったのに、と考えがちです。しかし、あのようなことをしなければ、もっと悪い局面に遭遇していたかもしれないのです。

ゴルフなら、次のような警句になります。

「どっちにしても、もうすんだことだ。あのホールのことはほっときたまえ。そうすりゃ次のホールはもっとうまくいくよ」

同じ失敗を繰り返さないよう、用心することは大切です。しかし、いつまでも後悔し、自責の念にとらわれていても、誰にも利はありません。

今年こそ、メルシェさんの教えを実践したいものです。

 

                    (ジョージ・ウォルトン著「今の悩みは無駄でない」三笠書房刊より引用)

 

 

 

 

 

昨年、福島を訪問された皇后陛下は、被災者の菊地祥子(きくち・しょうこ)さんに、「生きていてくれて、ありがとう」と、声をかけられました。

「この言葉を胸に刻んでがんばります。料理店を営むことを決めました。津波の恐怖を思い出してこわがっていた子どもたちも元気になった」と、菊地さんは語っています。

「生きていてくれて、ありがとう」

人間として生まれることの奇跡、そして、生きることの素晴らしさを、これほど見事に伝える言葉は、他に見当たりそうもありません。

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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