2012年3月アーカイブ

 

「得るためには、何かを捨てなければならない」との意味です。遊ぶことを捨てて勉強する、危険を省みず人を助けるなど、達成するためには、何かを捨てる必要があるとの教えです。

捨てないと整理整頓ができない。だけど、捨てたくはない。こう考えると、解決の道がみえてきません。

心理学者、河合隼雄さんの本に『「幸福」を手に入れたい人は、何らかの断念が要るのではなかろうか』との言葉がありました。この考えは、「得るは捨つるにあり」そのものです。

何かに迷って判断できないとき、ぜひ、思い出してほしい言葉です。

 

                                 (河合隼雄著「こころの処方箋」新潮文庫より引用)

 

 

 

 

 

フランスの哲学者、アラン「幸福論」の解説として、作家、辻邦生(つじ・くにお)さんが書いた言葉です。

「われわれ自身が幸福になるためには、自己に対してほほ笑み、周囲に対してほほ笑むことだ」

この言葉を引用し、電通ヤング・アンド・ルビカムの長沢朋哉 (ながさわ・ともや)さんが、「戦略的思考」の説明文として、次のように述べています。

「人生の目的は?

 自分や周囲の人が、幸せになること。

 そのための適切な手段は?

 自分に対してほほ笑み、周囲に対してほほ笑むこと。」

 

今日も、いい言葉にであえました。

 

                       (長沢朋哉著「すぐに使える戦略思考入門」PHP研究所刊より引用)

 

 

 

 

3月11日発売の三陸鉄道特別支援切符に記載された言葉です。

「釜石から復興未来ゆき」、「311 釜石復興の祈り発行」とも書かれています。

諦めないとは、夢を持ちつづけること。

夢の実現に向けて、支援し続けることにもつながります。

「諦めない限り有効」とは、われわれが抱くすべての夢と希望を支える言葉のように感じられます。

 

                        (「NHK NEWSWEB」2012年3月12日0時46分発信より引用) 

 

 

 

 

大震災、被災地の高校生を採用した、化学メーカー社長の言葉です。

40年ぶりに高校生の採用を決めた理由を、内定者に語っています。

「若い頃にそういう辛い経験をしたのだから、こころの深さというか、他の人にはないものがあると思う」(概要)この言葉で、艱難汝を玉にす(かんなん、なんじをたまにす)との、ことわざを思い出しました。苦労や困難を乗り越えていくことで、人間はたくましく立派になれるとの意味です。

いまのお母さんたちは、子供に苦労させないよう、艱難を奪ってしまう傾向があるのでは? ふと、そんなことを考えていました。

 

 

                                    (2012年3月11日、NHK報道特集より引用)

 

 

 

 

日本人初のフルタイムF1ドライバー、中嶋悟(なかじま・さとる)さんの言葉です。

世のため人のためと強調するほど、実は、自分の利益のためと思われがちです。

この言葉は、本田宗一郎さんから「自分のために、納得したことを信念を持ってやれ」と、何度か声をかけられたのがきっかけとなって、自分自身に「言い聞かせていた」と述懐しています。

ノーベル平和賞に輝いたあのマザー・テレサさんでさえ「人のために尽くすのは何と楽しいことでしょう」と述べていたのです。

人のためにしていることが、自分のためになっている。これが、最高の姿なのかもしれません。

 

                                  (日本経済新聞2012年2月24日夕刊より引用)

 

 

 

 

 

パッケージデザイナー、梅原真(うめはら・まこと)さんの言葉です。

梅原さんは、農林漁業関連のデザインだけを引き受け、地方の「宝」を発掘して、売れ筋商品に育て上げてきました。

いままで扱った品は150以上、「ないものねだりをせず、足もとに眠っている地域の宝に目を向けることが大切」だと考え、成功し続けているのです。

われわれは、つい、流行や成功者の後追いをしがちです。

しかし、宝は、となりの芝生ではなく自分の芝生のなかにひそんでいるのだ、と考えたほうが成功への近道、と気づかせてくれます。

 

                   (NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」2012年2月20日放映より引用)

 

 

 

 

聖路加病院理事長、日野原重明(ひのはら・しげあき)さんの言葉です。

「命を使う、輝かせるということは時間を誰かのために使うということ。それは命を尊重することだし、平和な世界を築くことにもつながる」

100歳で現役医師の日野原さん。言葉にも、100歳の重みがあります。

必要としている人のために、製品の生産やサービスを仕事としている人、将来、人のために時間を使う準備をし、勉学に励んでいる人、静養や趣味、家族や知人、隣人のために時間を使っている人。それぞれの立場で「必要としている人のために時間を使う」ことができるように思えます。

 

                 (スクラップ整理の続編です。日本経済新聞2012年1月14日夕刊より引用)

 

 

 

パン職人、成瀬正(なるせ・ただし)さんの言葉です。

成瀬さんはベーカリー・ワールドカップ2005年大会に、リーダーとして出場し、3位入賞を果たしました。個人のパン職人としては、初出場の日本人です。

全国各地から弟子志望の若者が集まってくる地は、飛騨高山。「地域に誇れる店であれ」との信念を胸に、地元で暮らす母親を看病し続けているのです。

「僕は、100%に近づきたいので、99%では、満足できない」とも述べています。

それ以上を望むのか、その程度でよしとするのかが、極上を作れるかどうかの別れ道なのです。

 

                   (NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」2009年2月27日放映より引用)

 

 

 

 

小説家、吉村昭(よしむら・あきら)さんが,蘭学者、高野長英の言葉として紹介しています。

長英は、禁書を著述したとして、幕府から永牢(終身刑)を言い渡されたのです。その後、「国防を説き、外国から日本を救うために、自分はこの世に生をうけたのだ」と、命を賭して、脱獄を果たします。数カ月後、幕府の方針は一変し、「長くとも半年牢におれば、釈放されたものを」と、悔いるのです。

しかし、「過ぎたことを悔いても、得るものはなにもない。運命とうけとめて、自分の道をすすめなければならぬ」と気づき、「国を救うために」オランダ語の兵学書を翻訳し、また、自分の意見をつづった書籍を著わしたのです。

 

                                      (吉村昭著「長命逃亡」新潮文庫より引用)

 

 

 

 

ヤマトホールディングス社長、木川真(きかわ・まこと)さんの言葉です。

大学を卒業し、銀行に入社して10年目、突如、風疹にかかってしまったのです。子供とちがって、大人が風疹にかかると症状が重いのが一般的です。木川さんも例外ではなく、会社への復帰まで3カ月、治癒まで5年かかってしまったそうです。

しかし、「大きな挫折でしたが、私にとっては財産です。病気を機に、腹がくくれるようになったというか、逃げない人間に変われたと思います」と語っています。

挫折を財産と思えるようになるのか、いつまでも負い目と思いつづけるのか。天と地の差があるように感じます。

 

                                  (日本経済新聞2012年2月28日夕刊より引用)

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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