2012年6月アーカイブ

 

徳川将軍家の剣術師範、柳生 宗矩(やぎゅう・むねのり)の言葉として、作家、山岡壮八さんが紹介しています。

肉体や精神は、親から受け継いだもの。学歴、職業、権限、財産などは、すべて、あとからくっついてきたもの。そして、いずれ例外なく、返上しなければならないもの。

こう考えると、自慢したり、あるいは、他人を卑下する行為は、ことごとく、ごう慢であり、不適切だと言えるのではないでしょうか。

われわれが、自分の才能や財産だと思っているものすべてが、もともとは自分のものではなかったことに気づくと、また、ちがった世界が訪れるような気がしてきます。

 

                                (山岡壮八歴史文庫「伊達政宗7」講談社刊より引用)

 

 

 

 

 

通販アマゾンでのハンドルネーム(インターネット上の別名)、「ナイヤガラの川"テンカイ"」さんの言葉です。

書籍のレビュー(読後感想)で、であいました。

「 成功者がよく口にする"失敗者は努力が足りない、俺は努力したから成功した"というような言葉、人間として実に醜い言葉だと思う。失敗者に冷たくない成功者が増える世の中を願う。」

日本の教育でも、テンカイさんの意見に似た現象を感じます。

深い教養を身につけるためではなく、有名校に入学するための勉学です。
敗者に冷たい社会は、競争を否定する社会と同じように、いびつなことを認識する必要があるように思えます。
 

                                       (Amazon.com.jp、書籍レビューより引用)

 

 

 

 

有森裕子さんや高橋尚子さんを育てた、女子マラソン監督、小出義雄(こいで・よしお)さんの言葉です。

「怒ってばかりでは、うそをつくようになる。あえて失敗させ、自分で学ばせるのが大切。失敗以前に注意するのは子供が学ぶ芽をつみ取ってるんですよ」

「ほめ方もタイミングです。いいことをした瞬間に見逃さずほめる。だから観察が必要。ただかわいがるだけではだめです。そしてその時に夢を持たせるほめ方がいい。とにかくどんな子でもほめるところはある」

小出監督に育てられた選手は、幸せですね。オリンピックのメダリストを含め、優秀な選手が輩出したのも、納得できます。

 

                     (スクラップ整理の続編です。朝日新聞2000年11月25日朝刊より引用)

 

 

 

 

韓国の元大統領、金大中(キム・デジュン)さんの言葉です。

東京大学大学院教授で政治学者の姜 尚中(カン・サンジュン)さんが、在日問題の悩みを相談したとき語った言葉です。

「当事者が動かずして誰が助けてくれるのですか」、「まず君たちが行動することが大事だ」、「民主主義はただでは獲得できない」。

たびたび命を狙われ、韓国で死刑判決まで受け、それでもなお、南北和解と日韓融和に努め、ノーベル平和賞を受賞した信念と行動力を考えると、いっそう意義深い言葉に感じられます。

 

           (スクラップ整理の続編です。2011年1月19日、日本経済新聞夕刊「人間発見」より引用)

 

 

 

 

洋菓子製造販売のエーデルワイス会長、比屋根毅(ひやね・つよし)さんの言葉です。

「体験を踏まえていうと、人間が成長するために必要なのはチャレンジではないでしょうか。壁は高く、厚いほうがいい。重い荷物を背負ったほうがいい」。

考えてみると、この世に生まれて、話せるようになるのも、歩けるようになるのも、すべて、チャレンジの結果なのです。

チャレンジには、ときに困難がともないます。その困難を乗り越えること、すなわち成長なのではないでしょうか。成長の大きさは、乗り越えた困難の大きさに、比例するようにも思えます。

 

                  (スクラップ整理の続編です。日本経済新聞2012年3月9日夕刊より引用)

 

 

 

 

インドの詩聖、タゴールの研究家、河合力(かわい・つとむ)さんの言葉です。

「忘れ去ったもの」とは、なんでしょうか。

そのひとつが、人と人との絆(きずな)ではないでしょうか。

インターネットや携帯電話の普及で、人と人がつながる機会は、ますます増加しているようにみえます。しかし、機会の増加に反比例するかのように、絆の濃度が低下しているように思えてなりません。

絆を忘れ去った先に見えてくるのは、多くの知人、友人がいるのに、「深い交わりのない世界」ではないでしょうか。

 

                     (スクラップ整理の続編です。朝日新聞2011年4月4日夕刊より引用)

 

 

 

 

中華民国の初代総裁であった蔣介石(しょうかいせき)さんの言葉です。

「うらみは、人徳で晴らしなさい」との意味です。

日華平和条約が締結された1952年、「日本人に報復行為をとってはならぬ、と指示した総統蔣介石の意向」によって、刑務所に収容されていた中国関係の戦犯全員の赦免釈放が決定されました。

老子に、「報怨以徳」との記述があります。

まるで高僧の言葉のようです。

 

                                   (吉村昭著「プリズンの満月」新潮社刊より引用)

 

 

 

 

石工、左野勝司さんの言葉です。

左野さんが取り組んできた大規模遺跡の解体修復には、何十年もの歳月が必要となる。

その間、努力が無駄になることも少なくない。

「無駄がプラスになればいいんだよ。職人さんは、無駄で、嫌な思いをして、そして、自分の経験につなげていくことが大事」、「少々のことが無駄になろうと、それが、やっぱり、その人のため」

予測できない未経験の作業に挑むのが、遺跡の修復。

人生とダブらせて考えると、左野さんの言葉が、いっそう重く感じられます。

 

            (NHKテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」2012年5月28日放映より引用)

 

 

 

 

日本初の女性報道カメラマン、笹本恒子(ささもと・つねこ)さんの言葉です。

「絶望のどん底になりましたけど、一所懸命、思いなおして生きてきましたからね。それで、知らないうちに、長生きしてしまいました」

こう語る笹本さんは、1914年、東京生まれ。97歳のいまも、現役の報道カメラマンです。

10万人以上が犠牲になった関東大震災、そして、太平洋戦争、戦後の混乱期、バブル崩壊と失われた20年。大正、昭和、平成の苦難を駆け抜けた笹本さんの言葉は、重く伝わってきます。

「思いなおす」ことさえできれば、どんな苦難も恐れることはない、との教えでもあるようです。

 

                             (テレビ東京「ソロモン流」2012年6月3日放映より引用)

 

 

 

 

伊達政宗(だて・まさむね)の言葉として、作家の山岡壮八(やまおか・そうはち)さんが紹介しています。

「人間はこの世へ、客に来たと思って過ごせば過ちは少ない」

すべての人間は、いずれ、生まれてくる前の世界に戻る、との言葉があります。であれば、人間は、いっときの客人として、この世に生を与えられている、と考えられます。

「この世へお客に来たと思っておれば、われを忘れるほどの憤怒もなく、さりとて、一応の行儀作法も保っていける」

訪問を許されるのは一度限り、と定められた客人だと思えば、人生がより味わい深くなるのではないでしょうか。

 

                                     (山岡壮八著「伊達政宗」講談社刊より引用)

 

 

 

執筆者プロフィール

田村仁の著書

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